私設軍を率いる息子とユーリーの対立

『Lords of War』は、2005年公開の『ロード・オブ・ウォー』に続く犯罪スリラーです。ニコラス・ケイジが武器商人ユーリー・オルロフ役を再び演じ、ビル・スカルスガルドが疎遠だった息子アントンを演じます。

アントンはユーリーの非嫡出子で、傭兵を率いて私設軍を築きます。中東の地政学的な紛争から利益を得て、父を超えようとします。

父子の競争は激化し、国際的な武器市場をめぐる争いへ発展します。監督・脚本は、前作に続きアンドリュー・ニコルが務めます。

前作で描かれたユーリーの人物像

前作のユーリーは、武器取引で富を築く一方、その商売が暴力や戦争犯罪に結びつく状況を目の当たりにする人物でした。『ザ・ニューヨーカー』のデビッド・デンビーは、悪事を自覚しながら軽妙に語るユーリーの姿を、皮肉を帯びた人物造形として評しています。

物語では、弟のヴィタリーが武器取引を止めようとした末に殺され、ユーリーは逮捕されます。しかし、ユーリーが米政府の利益にかなう武器供給を担うこともあると説明すると、軍の高官が介入し、釈放されたユーリーは武器取引に戻ります。

現実の民間軍事会社との接点

現実の紛争では、民間軍事・警備会社が軍人や施設の保護、軍への訓練・助言、兵器システムの保守、拘束者の尋問などを担い、戦闘に参加する場合もあります。

国際人道法上、民間軍事会社そのものは通常、紛争当事者とは扱われません。一方、従業員の多くは民間人に分類され、個人の役割や行動に応じて法の適用を受けます。敵対行為に直接参加した場合、民間人として攻撃から保護されなくなります。

「傭兵」という語は国際人道法上、限定的な意味を持ち、民間軍事会社の従業員の大半には当てはまりません。また、会社を雇用する国には、会社が国際人道法を守り、従業員が義務を理解するよう確保する責任があります。

出演者と公開日

前作の出演者で続投するのはケイジだけです。続編にはローラ・ハリアー、シルヴィア・フークス、グレッグ・ターザン・デイヴィスも出演します。

製作はヴァンドーム・ピクチャーズとサターン・フィルムズが担当します。ニコルは監督と脚本を兼ね、前作に続いて物語を手がけます。

『Lords of War』は、2027年1月22日に全米の劇場で公開予定です。