Lockheed AC-130H Spectre 69-6570 "Bad Company" C N 382-4344 (16325380065)
写真: Clemens Vasters from Viersen, Germany, Germany / CC BY 2.0 / Wikimedia Commons

米モンタナ州空軍州兵第120空輸航空団はC-130Hの運用を終え、後継機C-130J-30への更新を進めています。退役したC-130Hは、機体の状態や用途に応じて、海外への移転、長期保管、訓練用機材への転用などに分かれます。

モンタナ州の部隊がC-130Hの運用を終了

第120空輸航空団は2014年から新型輸送機の受領を始め、C-130Hを計8機運用してきました。後継機のC-130Jは旧機を1機ずつ置き換える計画で、同航空団には8機が配備される予定です。

同航空団は10月3日、C-130Hによる最後の戦術訓練飛行を実施しました。2機が編隊でモンタナ州上空を飛び、グレートフォールズ空軍州兵基地に戻ると、消防車が放水する伝統的な「ウォーター・サリュート」で迎えられました。

航空団長のジェイソン・グリーン大佐は、C-130Hが10年以上にわたり任務の中心を担ったと述べ、機体の運用を支えた隊員と任務について言及しました。同航空団は過去13年間に50カ国以上へ展開し、4回の主要な戦闘展開に参加しています。

退役機の一部は海外の空輸任務へ

退役したC-130Hは、米国のパートナー国へ移転されることがあります。米国政府による余剰装備の移転は、受け入れ国の輸送能力を補うとともに、訓練、整備、部品供給を含む既存の支援網につながる場合があります。

チュニジアでは2026年1月、米政府からチュニジア空軍へC-130Hが引き渡されました。2021年以降に米政府が同国へ引き渡したC-130としては4機目で、引き渡し式はビゼルトのシディ・アハメド空軍基地で行われました。

米国とチュニジアは、40年以上にわたりC-130の運用、訓練、維持で協力してきました。チュニジア空軍はC-130Hのほか、C-130BやC-130Jも運用しています。コロンビアには2018年の二国間合意に基づき3機が移転され、フィリピンにも2024年までに2機が引き渡されました。

保管機は部品や再使用に回る

米アリゾナ州のデービス・モンサン空軍基地には、航空宇宙機材再生整備群(AMARG)が運営する長期保管施設があります。2024年の在庫には、C-130系列の機体が約250機含まれていました。

保管機は、必要に応じて運用に戻す、売却する、現役機向けの部品供給に使うといった選択肢があります。退役時点で飛行時間が約11,000時間とされるC-130Hもあり、運用終了後の扱いは機体の状態や用途によって異なります。

訓練施設では地上作業を学ぶ機材に

退役したC-130は、飛行させずに訓練へ転用されることもあります。テキサス州サンアントニオのケリー飛行場には2機が到着し、空軍第737訓練群の航空基地訓練場で使われる予定です。

訓練生は機体を使い、貨物の積み込み、給油、駐機場での航空機移動の調整を学びます。配属先に赴く前に、飛行場での業務を経験できます。

第737訓練群は空軍の下士官兵の基礎訓練を担い、同群の施設で行う基礎軍事訓練は7週間半です。

後継機C-130J-30の主な変更点

C-130J-30は、C-130Hと比べて離陸推力が29%増え、燃料消費は15%減少したとロッキード・マーティンは示しています。同社によると、巡航時の推力は19%増加し、上昇速度は40%向上、巡航上限高度は16%高く、最高速度は30ノット速くなっています。

C-130J-30は、C-130Jの胴体を延長した型で、貨物室の使用可能な空間を増やしています。貨物の搭載構成は、装備を含む兵員128人、担架97台、装備を携行する空挺兵92人、貨物パレット8枚などから選べます。

貨物室には、電動ロックや垂直固定具、収納式ローラーコンベヤー、可変速ウインチを備えた拡張貨物取扱システムがあります。