サソボのデータセンターで火災、施設は停止

ロシアのインターネット企業ヤンデックスは10月8日、ロシア西部リャザン州サソボにある主要データセンターでドローン攻撃による火災が起き、施設の運用を停止したと明らかにしました。同社によると、インフラの一部が影響を受け、データセンターは全面停止しています。

ヤンデックスは、死傷者はいないとし、緊急対応機関が現場で対応していると説明しました。同社のサービスの一部が利用できなくなる可能性もあるとしています。

同社はロシアで広く使われる検索エンジンを運営し、生成AIモデル「YandexGPT」も開発しています。

検索や生成AIを運営するヤンデックス

ヤンデックスはモスクワに本社を置くインターネット企業です。CNBCは、同社の検索エンジンをロシアで最も広く使われているものと紹介しています。

YandexGPTは、文章などを生成するAIモデルです。データセンターはオンラインサービスを支える施設で、今回の停止ではヤンデックスのインフラの一部が影響を受けました。

複数のデータセンターで備える可用性

データセンターは、サーバーなどを設置し、オンラインサービスの基盤を動かす施設です。

IIJは、システム基盤を複数のデータセンターに分散配置する方法を、施設単位の障害に備える冗長化として説明しています。この構成では、ひとつの施設に大きな障害が起きても、サービスを継続できるシステムを構築できます。

IIJのクラウド基盤には東日本と西日本に複数のサイトがあり、利用者はサーバーを置くサイトを選べます。サイト間はプライベートバックボーンで接続され、DNSのトラフィック管理や負荷分散と組み合わせれば、障害時にサイトを自動で切り替える構成も可能です。

ロシアとウクライナで続くインフラ攻撃

CNBCによると、ウクライナは近月、ロシアのエネルギー施設などへの攻撃を強めてきました。ウクライナ政府はヤンデックスの施設への攻撃について責任を表明していません。

同じ10月8日、ロシアの空爆が続くウクライナの首都キーウでは、緊急の停電が実施されました。ロシアは前週、キーウなどの主要都市にある施設を攻撃しており、CNBCは冬を前にウクライナのエネルギー基盤を不安定化させる動きとして伝えています。

ウクライナのゼレンスキー大統領は9月23日、エネルギー停戦が成立しなければ、厳しい冬への対応としてロシアにも打撃を与えると述べました。