マイケル・ジャクソンの1993年スーパーボウル公演をHuluとESPNがドキュメンタリー化
出典: espn.co.uk

HuluとESPNは、マイケル・ジャクソンが1993年に出演したスーパーボウルのハーフタイムショーを題材にしたドキュメンタリーを、2027年2月に配信・放送します。番組は公演の舞台裏や制作の経緯をたどります。

1993年の公演をドキュメンタリー化

作品名は『Spectacle: Michael Jackson at the Super Bowl』です。Huluでの配信とESPNのケーブルチャンネルでの放送が予定されています。

監督・プロデューサーはバオ・グエン氏が務めます。スカイダンス・スポーツが制作し、オプティマム・プロダクションズとNFLフィルムズが参加します。

公演映像に加え、ジャクソンとチームの未公開映像、ショーの準備から本番までの経緯、後世への影響を取り上げます。1993年のステージでは「Billie Jean」「Black or White」「We Are the World」などが披露され、地元の子どもたち3,000人以上も参加しました。

視聴者流出を受けた起用

1992年のスーパーボウルでは、フォックスがハーフタイムにコメディ番組『In Living Color』の生放送をぶつけ、約2,200万人の視聴者を引きつけました。NFLは翌年、ハーフタイムの注目度を高めるため、ジャクソンを起用しました。

NFLの特別イベント担当者ジム・スティーグ氏は、1992年のグロリア・エステファンのショーについて、出演者の知名度よりも演出上のスペクタクルが中心だったと振り返っています。1993年はNBCのディック・エバーソル氏が起用を強く後押しし、NFLがジャクソン側に出演を打診しました。

出演交渉では、試合が160カ国で放送される点がジャクソン側にとって重要でした。世界ツアーを控え、各国での露出が見込めることが、出演を受け入れる判断材料になりました。公演後のスーパーボウル視聴者数は1億3,340万人に達しました。

公演が変えたハーフタイムの位置づけ

1992年の『In Living Color』は、ニールセン集計で約2,890万人のリアルタイム視聴者を獲得しました。そのうち約11.7%は、CBSのスーパーボウル平均視聴者7,950万人の内数にあたります。

翌1993年の公演では、スーパーボウルのテレビ視聴者数が1億3,340万人に増えました。CBSは1993年の放映権を失い、NBCが新たなハーフタイムショーを放送しました。1993年を機に、試合の休憩時間に著名なアーティストが出演する形式が定着しました。

その後、ローリング・ストーンズ、ダイアナ・ロス、ジェニファー・ロペス、シャキーラらも出演しました。プリンスの雨中のステージやリアーナの妊娠公表など、音楽と視覚的な演出を組み合わせた公演も行われています。

大規模イベントとして続く現在

近年の公演では、振り付けや舞台演出を使って物語性を持たせる形も見られます。2025年のケンドリック・ラマーの公演は、約1億3,350万人の視聴者を集め、ハーフタイムショーの記録を更新しました。

出演者の選定にも変化があり、ジェイ・Z氏のエンターテインメント会社ロック・ネーションは、NFLとの提携が始まった2019年以降、毎年の出演者を選んでいます。2025年には、2022年にも出演したラマーが再びヘッドライナーを務めました。

NFLは公演の制作費を負担し、出演者への報酬は一般に露出機会です。