
10月の満月「ハンターズムーン」が週末、米国や英国、イタリアなど各地の夜空に現れ、撮影されました。北半球で秋の満月が長く見えやすいのは、季節によって月の出の時刻が変化するためです。来月はスーパームーンが見られる見通しです。
世界各地で撮影された10月の満月
米カリフォルニア州サンフランシスコ湾では、月の上端をかすめるように飛ぶ旅客機と満月が捉えられました。英国ではダービーシャーのストーニー・ミドルトンやドーセットのキンマリッジ、サフォークのフェリックストウから月が撮影されています。
米ニューヨークでは、マンハッタンの街並みの背後から昇る月が写されました。イタリア南部モルフェッタでは聖母マリア大聖堂の背後に月が現れ、トルコ・イスタンブールではガラタ塔とともに撮影されています。
イラクのバグダッドではフィルドス広場から月の出が捉えられ、サンフランシスコでは月が沈む様子も撮影されました。ニューヨークのエンパイア・ステート・ビルや、トルコのハッキャリのネオンの星と月を組み合わせた構図も撮影されています。
秋は月の出の時刻が日ごとに変わりにくい
北半球の高緯度地域では、秋分の前後に月の出の時刻が日ごとに変わる幅が小さくなります。月や太陽が空を通る道筋を示す「黄道」と地平線のなす角度が、この時期に小さくなるためです。
秋分の前後は月の出の時刻の変化が小さく、明るい満月が夕方の空に続けて現れます。NASAによると、この安定した月明かりは歴史的に収穫作業を続ける助けになりました。
ハンターズムーンが前のハーベストムーンと同じく空に長く見えるのは、秋の月の出の間隔が短くなる季節的な特徴と結びついています。ただし、月が地平線近くにあるときに赤や橙色を帯びるのは別の現象です。月の光が大気を長く通る間に、波長の短い青い光が散乱されるためです。
ハンターズムーンという呼び名の由来
ハンターズムーンは、北半球で冬に備えて狩猟や肉の保存を行った慣習に由来するアングロサクソン系の呼び名です。この名称は北米のファーマーズ・アルマナックにも取り入れられ、広く使われるようになりました。
秋の満月には、先住民の呼び名として「乾燥する稲の月」「落ち葉の月」「凍る月」などもあります。ケルトの伝統では「種が落ちる月」と呼ばれました。
ハーベストムーンは、9月の秋分に最も近い満月を指します。秋分と太陰暦の月は一致しないため、ハーベストムーンが10月になる年もあり、その場合は10月の満月がハンターズムーンとハーベストムーンの両方に当たります。そのため、2つの名称が毎年同じ月の満月を指すとは限りません。
来月はスーパームーンの見通し
次の満月は、月が楕円軌道上で地球に最も近づく時期に起こり、スーパームーンとなる見通しです。Space.comは、年間で最も小さく見える満月と比べ、最大30%明るく、最大14%大きく見える場合があるとしています。
10月の写真では、月を街の建物や歴史的な建造物、雲、飛行機と重ねた構図が各地で撮影されました。









