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現代の研究を統合した推定値

認知能力検査と仕事上の成果の結び付きは、従来考えられていたほど強くない可能性があります。1990年から2022年までの研究を統合した分析では、両者の相関は約0.20と推定されました。従来の代表値とされた0.51の半分を下回ります。

一般知的能力(GMA)は、学習や推論、情報処理、なじみのない問題の解決に関わる幅広い能力です。採用では、入社後に仕事を学び、業務を遂行する力を見積もるため、GMAを測る検査が使われてきました。

今回の研究は、1990年以降のデータに基づく3件のメタ分析を統合しました。メタ分析は、複数の研究結果をまとめて傾向を推定する手法です。各分析には重複する研究があったため、同じサンプルを重ねて数えないよう整理しました。

21万件超のサンプルを整理

統合後のデータは、独立した212サンプル、計109,396人の労働者を含みます。成績評価や訓練中の成績を使った研究などを除き、1990年以降に集められたデータを対象にしました。

業績の主な指標は、上司による全体評価や特定業務の遂行評価でした。一部の研究では、客観的な業績指標も使われています。

補正前の相関は0.14で、主に1980年代半ばより前の研究を含む古いデータベースの0.24を下回りました。採用者の検査得点の幅が狭まることや評価の測定誤差を考慮した補正後も、推定値は0.18から0.22の範囲でした。

職務の複雑さによる違い

研究チームは、職務の特徴を「Data」「People」「Things」の3軸で評価しました。「Data」は情報処理などの認知的な要求、「People」は協働や意思疎通、「Things」は機器や物理的な工程に関わる要求を指します。

認知的な複雑さによる、検査と業績の関係の強さの差はほとんどありませんでした。対人面の複雑さにも、意味のある関連は見られませんでした。

一方、「Things」に関わる要求が高い職務では、検査の予測力と正の関連があり、相関は0.29でした。認知的な要求と機器・作業上の要求がともに高い職務では、検査と業績が結び付く傾向も強まりました。

採用評価を組み合わせる研究

別の研究では、面接評価が認知能力や誠実性の評価に加えて、業績予測に役立つかが検討されています。

2000年の研究は、認知能力、誠実性、面接、業績の関係をメタ分析で整理し、その結果を組み合わせた相関行列を作成しました。さらに、構造化の程度が異なる面接について、予測への追加的な寄与を階層回帰分析で調べています。

その研究では、面接評価は構造化されているほど、認知能力と誠実性に加えて業績予測に寄与しました。特に、構造化の度合いが高い面接の評価は、予測に大きく貢献したと報告されています。