
B-1Bのセンサー改修に最大2350万ドル
米空軍は、老朽化したB-1Bランサー爆撃機の改修費として、2027会計年度に1億4690万ドルを求めています。前年の要求額7390万ドルからほぼ倍増し、B-21レイダーが十分な数に達するまで既存機を運用する計画を支えます。
9月25日、テキサス州のトーマス・インストゥルメントが、B-1Bの操縦翼面センサーを整備する契約を獲得しました。契約額の上限は2350万ドルで、履行期間は2031年9月までです。
このセンサーは、機体のフラップブレーキを制御する安全系統の一部です。契約は上限額が定められたもので、発表時点で米政府が法的に支出を確約した金額はゼロでした。
2037年までの運用を見込む予算
米空軍は当初、B-1BとB-2スピリットを2030年代前半に退役させ、B-21に置き換える方針でした。2027会計年度の予算案では、2027~2031年にB-1改修へ3億4200万ドルを充て、B-1とB-2を合わせて約17億ドルを投じる計画です。
このうち13億5000万ドルはB-2向けで、残りがB-1の耐空性と戦闘能力を2037年まで維持するために配分されます。米議会は2026会計年度の国防権限法で、2030年までB-1Bの追加退役を禁じ、その後は同じ機数を2037年まで保持するよう求めました。
現役のB-1Bは44機で、当初生産された100機から減っています。爆撃機への任務需要が増す一方、B-52の近代化にも遅れが出ており、米空軍は後継機の配備が進むまで既存機を維持する必要に迫られています。
部品不足と機体の整備負担
センサー改修の契約を受けたトーマス・インストゥルメントは、B-1Bの油圧熱交換器を整備する別契約も獲得しています。その契約額は2500万ドルをわずかに上回り、部品ごとの整備が続いています。
B-1関連の大型部品契約では、入札に参加する企業が1社か2社に限られる例があります。供給元が少ないと、老朽機の維持に必要な部品を調達する際の選択肢が狭まります。
機体構造の大規模修理も進められています。バックボーン計画では、主翼の前方にある胴体上部の約10.1メートルを交換し、計画では12カ月としていた作業を予定より早く完了しました。
B-21配備まで続く移行期間
米空軍は、B-1Bの大きな搭載能力を現役維持の理由に挙げています。機内に搭載できる兵器は最大約3万4000キログラムで、通常兵器の搭載量は同軍の爆撃機で最大です。
一方、B-1Bの任務可能率は2022会計年度の55%から43%に低下しました。通常の日に戦闘任務へ投入できる機体は約19機とされ、過去の作戦では現役44機のうち18機が英国に展開した時期もありました。
B-21は2027年にエルズワース空軍基地へ到着する予定ですが、生産は年約7機のペースで安定すると見込まれています。残るB-1Bを44機すべて置き換えるだけでも6年以上を要する計算で、米空軍はB-21の乗員訓練と旧型機による任務を並行させる構えです。











