
M6.9の地震をM9.9と推定
気象庁は10月16日、カムチャツカ半島付近で発生した地震のマグニチュードをM9.9と過大に推定し、北海道から中部地方に緊急地震速報(警報)を発表しました。実際の地震はM6.9、深さ約160キロで、最大震度は1でした。
速報の処理では震源が千島列島に設定され、警報は発表後まもなく取り消されました。気象庁は当初、過大予測の原因を調査中としていました。
その後、気象庁は、震源から遠く離れた観測点のデータがマグニチュードの計算に使われたことを明らかにしました。2020年の鳥島近海地震を踏まえて導入した遠方観測点の排除機能が、今回の処理では正常に動作していませんでした。
遠方の地震に国内用の計算式
気象庁は、遠方の震源に国内用の計算式を適用したことも要因に挙げています。さらに、マグニチュードの計算用と揺れの予測用で異なる震源が使われていました。
緊急地震速報では、地震計が捉えた地震波のデータから震源やマグニチュードを計算し、各地の揺れを予測します。速報は自動で処理され、地震波のうち速く伝わるP波を検知してから、強い揺れをもたらすS波が届く前に発表されます。
複数の処理上の要因が重なり、震源と地震の規模の過大な推定につながりました。
700キロ以上離れた観測点を除外
気象庁は10月16日21時30分ごろ、震源から700キロ以上離れた観測点を排除する機能が正常に作動するよう、システムを緊急修正しました。修正後、今回の地震に対して警報が発表されないことを確認しています。
気象庁は、10月16日12時40分に北海道から中部地方へ出した警報の過大予測に対処するため、緊急の対策を講じたと公表しました。同庁は誤った速報で国民に多大な迷惑と負担をかけたとして謝罪しています。
気象庁は引き続き原因の詳細を調査し、必要な再発防止策を講じる方針です。











