
24週の食事・運動プログラムで寛解率に差
45歳未満で肥満を伴う2型糖尿病の成人を対象とした臨床試験で、低エネルギー食と運動を組み合わせたプログラムを24週間続けた参加者の54%が寛解しました。通常の治療を受けたグループの寛解率は約4%でした。
試験には英国とカナダから96人が参加し、50人が集中的なプログラム、46人が通常ケアに割り当てられました。24週後の評価を終えたのは86人で、寛解したのはプログラム群で27人、通常ケア群で2人でした。
寛解は、血糖値の指標であるHbA1cが6.5%未満となり、少なくとも12週間、血糖降下薬を使わない状態と定義されました。寛解しても、糖尿病が永久に治ったことを意味するわけではありません。
食事制限と運動を段階的に実施
最初の12週間は、1日800〜900キロカロリーの食事と、週2回の監督下での有酸素運動・筋力トレーニングを組み合わせ、さらに週1回は各自で運動しました。続く12週間は減量後の体重維持を意識した食事に移り、運動は自主的に続けました。
開始から最初の2週間は食事を専用の栄養製品に置き換え、その後は1日1食を通常の食事にするなど、食事内容に幅を持たせました。参加者は研究チームの医療管理下で、血糖を下げる薬などを中止して介入を始めました。
24週後、体重データのあるプログラム群47人の平均体重は100.7キログラムから92.3キログラムに減りました。通常ケア群では、データのある43人の平均体重が103.2キログラムから102.0キログラムになりました。
既存のDiRECT試験とは期間と経過が異なる
英国のDiRECT試験では、体重管理プログラムを受けた人の寛解率は1年後に46%、2年後に36%でした。今回の試験では24週時点で54%でした。対象者や介入内容、評価時期が異なるため、寛解率を単純に比較して優劣を判断することはできません。
DiRECTの5年時点では、介入群のうち医療機関の支援を続けた85人中11人、13%が寛解を維持していました。介入群全体では、5年時点の寛解者は118人中12人でした。
DiRECTの延長調査では、減量した体重を取り戻すと寛解から外れる人もいました。24週の試験でも、参加者が日常生活に戻った後に減量や寛解を維持できるかを確かめるには、より長期の調査が必要です。
筋力トレーニングと副作用
今回のプログラムでは、急速な減量中に筋肉を保つことも目的として、筋力トレーニングを取り入れました。研究チームは、脂肪を減らしながら筋肉や除脂肪量を保てたと報告しています。
過体重または肥満の成人を対象にした25件のランダム化比較試験のメタ分析でも、食事制限に筋力トレーニングを加えると、食事制限だけの場合に比べて除脂肪量の減少が抑えられ、脂肪量の減少と筋力の向上がみられました。対象や研究条件は今回の糖尿病試験とは異なります。
今回の試験では重い有害事象は報告されませんでしたが、少なくとも1件の有害事象があった人はプログラム群で50人中43人、通常ケア群で46人中6人でした。便秘、頭痛、めまい、疲労などが多く、主に食事制限の初期に生じて、おおむね解消しました。











