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#臨床試験

FDA、慢性B型肝炎治療薬「Hibsago」を承認 対象患者の一部で治療終了後もウイルス制御

米食品医薬品局(FDA)は10月20日、慢性B型肝炎の治療薬「Hibsago(一般名ベピロビルセン)」を承認しました。既存薬を含む治療を終えた後もウイルスを制御できる患者がいる一方、対象は条件を満たす成人に限られ、肝臓や血小板に関わる重大なリスクへの監視も必要です。

自家発電式歯ブラシ、115人の試験で歯垢や歯肉炎の減少を確認

歯ブラシの毛が曲がる力で電気を生み、歯垢に関わる細菌への作用を狙う「自家発電式歯ブラシ」が開発されました。115人を対象にした3カ月の試験では、通常のナイロン毛の歯ブラシを使った人より、歯垢や歯肉の炎症、出血が少なくなりました。ただし、電動歯ブラシとの比較試験ではありません。

シロシビン薬の承認申請、CompassとUsonaが競う

うつ病を対象とするシロシビン薬の承認をめぐり、Compass Pathwaysと非営利団体Usona Instituteの開発が並行して進んでいます。CompassはCOMP360の承認申請を近く完了する見通しを示し、Usonaは別の候補薬PSIL201を申請したと報じられています。どちらもFDAの審査段階に進みつつありますが、対象とするうつ病の種類や開発段階は異なります。

アルツハイマー病マウスでDNA修復と炎症抑制を示したKCL-286

キングス・カレッジ・ロンドンの研究チームは、脊髄損傷の治療薬として開発された実験薬KCL-286を、アルツハイマー病の特徴を持つマウスに投与しました。DNAの損傷を修復する働きと、脳内の炎症を抑える変化が確認されました。

マウス5研究室の共同実験、シロシビンの持続的な行動変化を再現できず

UCバークレー校、カリフォルニア大学サンフランシスコ校、スタンフォード大学の5研究室が、マウスにシロシビンを投与する同じ実験を行いました。単回投与から24時間後までの行動を調べたところ、不安やうつに似た行動の低下、恐怖反応や社会的な行動の変化は、研究室をまたいで再現されませんでした。

集束超音波とマイクロRNAを組み合わせた膠芽腫治療、動物実験で腫瘍増殖を抑制

米バージニア大学の研究チームは、集束超音波とナノ粒子を使い、マイクロRNAを脳内へ届ける膠芽腫の治療法を開発しました。実験室での試験と動物モデルでは、腫瘍の増殖が遅くなり、動物の生存期間も延びました。膠芽腫は成人に最も多い悪性脳腫瘍で、周囲の脳組織に広がるため、手術ですべて取り除くのが難しいとされています。

高コレステロール食が肝臓のLDL受容体を減らす経路を特定、阻害でマウスのLDL低下

高コレステロール食が肝臓のLDL受容体を減らし、血中のLDLコレステロールを処理しにくくする仕組みが、マウスとヒト細胞を使った研究で明らかになりました。研究チームは、この経路に関わる酵素を阻害すると、マウスでLDL受容体が安定し、血中LDLが大きく低下することも示しました。標的の酵素を阻害する薬は、人を対象に安全性を調べる第1相臨床試験を終えています。

p-tau217血液検査、認知機能低下リスクを10年先まで推定

p-tau217という血液中のバイオマーカーを測る検査は、アルツハイマー病に関連する認知機能低下のリスクを、症状がない段階から推定する手掛かりになる可能性があります。高値の人では、5年以内に認知機能の障害が生じる確率は38%、10年以内は推定78%でした。ただし、症状のない人への日常的なリスク検査は現時点で推奨されていません。

メブフォテニン点鼻薬、単回投与後8週間までうつ症状の改善が続く

治療抵抗性うつ病の成人を対象とした臨床試験で、メブフォテニン点鼻薬を1回投与した群は、対照群より抑うつ症状が大きく改善し、その差は投与後57日まで続きました。投与後の急性作用は短く、多くの参加者が2時間以内に退院可能と評価されました。

若年発症の2型糖尿病、食事と運動の24週介入で54%が寛解

45歳未満で肥満を伴う2型糖尿病の成人を対象とした臨床試験で、低エネルギー食と運動を組み合わせたプログラムを24週間続けた参加者の54%が寛解しました。通常の治療を受けたグループの寛解率は約4%でした。

イヌリン摂取の試験で膝の変形性関節症の痛みが低下、握力も改善

膝の変形性関節症がある成人117人を対象にした臨床試験で、プレバイオティクスの食物繊維「イヌリン」を毎日摂取した群は、膝の痛みが低下し、握力が改善しました。痛みへの敏感さも低下し、イヌリン単独群の脱落率は3.6%でした。デジタル支援の運動療法単独群では21%が脱落しました。

トマトペーストを3カ月摂取した試験で注意力と顔・名前の記憶に小幅な改善

健康な40〜55歳の成人を対象にした試験で、濃縮トマトペーストを3カ月間毎日食べた期間は、リコピンを制限した食事の期間と比べ、選択的注意と顔・名前の照合成績が改善しました。一方、実行機能の検査では変化が見られず、脳画像の結果も少人数の予備的な分析です。試験で使われたリコピン量は、成人が通常の食事から摂る量の目安を上回っていました。

老化細胞の炎症経路を標的にする研究、マウスで改善とヒト試験の結果

老化細胞は分裂を止めた後も体内にとどまり、炎症に関わる物質を放出します。メイヨー・クリニックの研究チームは、こうした細胞の種類や炎症を起こす仕組みを調べた7件の研究を発表しました。研究では、細胞を取り除く方法に加え、炎症を生む経路を抑える方法も検討されています。

テストステロンの低値・高値と心房細動、関連を示す研究を総覧

テストステロン値が低い場合も高い場合も、心房細動リスクの上昇との関連が報告されています。ただし、ホルモン値が心房細動の原因だとは確定しておらず、補充療法で心房細動を防げるかも分かっていません。治療を検討する際は、対象となる患者や評価した心血管イベントの違いを踏まえて結果を読む必要があります。

創薬AI企業Pathos、2億3,700万ドル(約370億円)を調達し評価額は約30億ドル(約4,700億円)に

創薬AI企業のPathosは、ブリストル・マイヤーズ スクイブ(BMS)が主導するシリーズEの資金調達で2億3,700万ドル(約370億円)を調達し、評価額は約30億ドル(約4,700億円)となりました。Pathosはがん領域を中心に進めてきた事業を神経疾患にも広げ、BMSとの提携ではアルツハイマー病の治療薬開発に取り組みます。

手根管症候群の63人試験、超音波ガイド下の生理食塩水注入で症状改善が6カ月続く

手根管症候群の患者63人を対象にした無作為化比較試験で、超音波ガイド下のハイドロディセクションを受けたグループは、ステロイド注射のみのグループより、痛みやしびれ、手の機能の改善が長く続きました。この処置は平均約15分で、手首の正中神経の周囲に生理食塩水を注入し、神経と周辺組織を分ける方法です。

ビタミンCの第2相試験、血液疾患患者の生存率に探索的な差

血液の前がん状態や早期の血液がんを対象とした第2相試験で、1年間ビタミンCを摂取した患者は、プラセボ群より有害事象が少なく、約3年後の生存率にも差が見られました。ただし、生存率の結果は探索的な分析であり、研究者らはより大規模な第3相試験で検証する必要があるとしています。

シロシビン単回投与、うつ症状は早期に改善も1年後の群間差は縮小

スウェーデンで行われた無作為化臨床試験では、中等度から重度の反復性うつ病がある成人35人に、シロシビン25mgまたはナイアシンを投与しました。シロシビン群は17人、ナイアシン群は18人で、両群とも17日間に心理的支援のセッションを5回受けました。

4週間の瞑想試験、抑うつ症状の変化と手法ごとの心理過程を検討

フランスの成人147人を対象にした4週間の無作為化比較試験で、集中注意瞑想と自己探究瞑想の両方が、待機群より抑うつ症状を大きく減らしました。症状の変化に統計的有意差はなく、探索的分析では、集中注意では思考を距離を置いて捉える力、自己探究では人とのつながりが、それぞれ異なる心理過程として関連しました。

腸内環境を整える実験薬DT-109、動物のMASHで肝障害を軽減

実験薬DT-109は、マウスと非ヒト霊長類の実験で、代謝機能障害関連脂肪肝炎(MASH)による肝臓の炎症や重症度を軽減しました。肝臓に直接働きかけるのではなく、腸内細菌や腸の内壁を介して肝臓への影響を抑える仕組みが示されています。

遺伝子に基づく抗うつ薬処方、3カ月時点で差なく6カ月の寛解率は上昇

うつ症状のある人を対象にした米国の大規模臨床試験では、遺伝子検査に基づくSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)の処方は、3カ月時点で通常診療と比べて症状を改善しませんでした。一方、遺伝子情報に応じて薬や用量の変更が推奨された患者では、6カ月時点の寛解率が通常診療群より高くなりました。

脂肪細胞のアポトーシスを狙う注射薬、初期試験で内臓脂肪が減少

実験段階の注射薬CBL-514は、脂肪細胞のアポトーシスを促す仕組みを持ち、初期の臨床試験で内臓脂肪量の減少が報告されました。肥満治療薬を中止した後の体重再増加を抑える可能性も動物実験で調べられていますが、人での効果は検証されていません。

個別に歩き方を調整する訓練、膝の痛みと軟骨指標に変化

歩くときの足先の向きを個人に合わせて変える歩行再訓練で、膝の変形性関節症がある人の痛みが軽減し、軟骨の健康状態を示すMRI指標の悪化も遅くなりました。68人を対象に1年間追跡した試験の結果です。痛みの改善は一部の薬で報告される効果と同程度でしたが、軟骨が再生したことを示すものではありません。

MMR欠損・MSI-high大腸がんの術前免疫療法、32人全員が33カ月再発なし

英国のNEOPRISM-CRC試験では、ミスマッチ修復機能欠損(MMR欠損)またはマイクロサテライト不安定性高値(MSI-high)の特徴を持つステージ2または3の大腸がん患者32人が、手術前に免疫療法薬ペムブロリズマブを最大9週間受けました。追跡期間33カ月の時点で全員に再発は確認されず、治療後に小さな病変が残っていた患者でも、病変の増大や転移はありませんでした。この結果は対象を限った試験で得られたものです。

ウロリチンA、HFpEFモデルで心機能指標を最大80%改善

ザクロなどを食べた後に腸内細菌が作る代謝物、ウロリチンAについて、キングス・カレッジ・ロンドンの研究チームは、心不全の実験モデルで心臓の機能指標が改善したと報告しました。未治療の動物と比べ、改善幅は最大80%でした。今回の結果は動物と実験室で作ったヒト心臓組織で得られたもので、患者への治療効果を示すものではありません。

米政府がイボガインの依存症治療試験へ、アストラゼネカはケンブリッジに研究拠点

米政府は、オピオイド依存症と心的外傷後ストレス障害(PTSD)の治療を目的に、幻覚作用のある薬物イボガインを使う初の政府資金による臨床試験を進めています。米食品医薬品局(FDA)は、試験設計や用量、参加者の条件、安全性の監視方法などについて意見を募り、締め切りを11月20日としました。