
5.3インチの小型Android端末として2027年に登場予定
Enough Phoneは、5.3インチの液晶ディスプレイを搭載するAndroidスマートフォンです。寸法は高さ132.8mm、幅63.8mm、厚さ12mmで、厚みはあるものの、本体の縦横はiPhone 13 miniに近いサイズです。
出荷は2027年5月を予定しています。OSはAndroid 17か、Androidをベースに機能を絞ったOdysseyOSから選べる計画です。
筐体の素材はポリカーボネートで、色は黒のみとされています。背面のねじを外してバッテリーを交換できる設計です。
ミドルレンジの仕様と交換式バッテリー
ディスプレイの解像度は1,520×720ドットです。MediaTek Dimensity 7500プロセッサ、メモリー8GB、ストレージ128GBを搭載する予定です。
バッテリー容量は3,500〜4,000mAhの範囲で、交換可能です。側面の電源ボタンには指紋センサーを備え、背面カメラは5,000万画素の1基、前面カメラは3,200万画素です。
ストレージはmicroSDカードで拡張でき、eSIMと5G通信にも対応する計画です。イヤホンジャックは搭載しないとされ、NFCも備える予定です。
価格とソフトウェアの選択肢
通常価格は599ドル(約9万5,000円)を予定しています。Kickstarterでは、早期予約枠として399ドル(約6万3,000円)、449ドル(約7万1,000円)、499ドル(約7万9,000円)の価格帯が案内されています。
Android 17を選ぶ場合は、一般的なAndroidアプリを使う端末として提供されます。Androidの更新は2032年まで続ける計画です。
もう一つの選択肢であるOdysseyOSは、AOSPを基盤にしたAndroidの派生OSです。Google関連機能を標準では含めず、必要に応じてmicroGを利用できます。
OdysseyOSはウェブ閲覧やゲームを制限
OdysseyOSには独自のホーム画面があり、許可されていないウェブサイトへのアクセスをシステムレベルで遮断します。ゲーム、ウェブブラウザー、動画や音楽などのマルチメディアアプリは提供せず、通信や日常の用事に使う機能へ範囲を絞っています。
アプリはSLEKEが選定し、利用者が追加を希望するアプリを申請できるものの、採用の判断は同社が行います。Uber、Spotify、WhatsAppなどの実用アプリを使える一方、SNSやゲーム、ブラウザーは対象外とされています。
メッセージの利用には複数のチャットサービスをまとめるBeeperを使えます。検索にはPerplexityを使ったテキスト回答機能を用意し、QRコードの読み取りにも対応する構成です。
「小型」の基準が変わるスマートフォン市場
小型端末の基準は市場とともに変わっています。ITmedia Mobileは2024年時点で、幅約70mm、高さ約147mm、画面約6.0〜6.2インチの端末も「コンパクト」と呼ばれることが多く、従来イメージされていた高さ130mm台、幅60mm台前半の機種とは差があると整理しました。
同媒体の佐藤颯は、5Gの普及に伴う動画視聴やゲーム、縦型動画アプリの利用が増え、小さい画面では視聴や操作がしづらいことが、端末の大型化に影響していると分析しています。スマートウォッチやワイヤレスイヤホンの普及も、小型スマートフォンが減る要因になり得るとの見方を示しました。
Appleは2023年にiPhone 13 miniの販売を終了し、5.4インチのMiniサイズはラインアップからなくなりました。Counterpoint Researchによると、iPhone 12 miniは2021年1月のiPhone 12販売の5%を占めたとされ、小型機を求める利用者がいる一方で、販売規模を広げにくかった状況がうかがえます。
Enough Phoneは、小さな本体と通常のAndroidアプリ利用を両立する構成に加え、アプリを限定するOSも選べる端末として計画されています。出荷予定は2027年5月です。










