NES30 ARCADE STICK
出典: 8bitdo.com

交換式パーツをそろえたXbox・PC向けコントローラー

8BitDoの「Ultimate 3E」は、XboxとPCに対応するワイヤレスコントローラーです。価格は150ドル(約2万4,000円)で、TMRジョイスティックや交換式のボタン・スティック、背面パドルなどを備えます。

本体には、膜式ボタンとマイクロスイッチ式ボタンの2種類の4ボタンモジュール、方向パッド2種類、交換用スティック3本が付属します。前面パネルは磁石で固定されており、取り外すと内部の交換機構にアクセスできます。

肩ボタンは3つあり、そのうち1つはストップ位置を調整できます。背面パドル、モーションコントロール、チャットや個人用リスニングに使える3.5ミリの音声端子も搭載します。充電ドックと収納ケースも同梱され、ドックにはUSBドングルを収納できます。

TMRスティックは磁石の動きを非接触で検出

TMRは「トンネル磁気抵抗」の略で、スティックの動きに合わせて磁石がセンサー付近を移動し、その磁場によるセンサーの電気抵抗の変化から位置を検出します。ポテンショメーター式では、内部の接点が抵抗膜の上を動いて位置を測るため、接触部の摩耗や汚れが入力のずれにつながることがあります。

ホール効果方式も磁石とセンサーを使い、接触せずに動きを検出します。違いは、ホール効果方式が磁場による電圧の変化を測るのに対し、TMR方式は抵抗の変化を測る点です。どちらもセンサーの接触摩耗を避けられるため、ポテンショメーター式で起きるセンサーの摩耗に由来するドリフトを抑える仕組みです。

ただし、磁気センサーを採用してもスティック全体の摩耗がなくなるわけではありません。軸を支える部品やばね、スティック表面などは使ううちに摩耗したり緩んだりする可能性があります。Ultimate 3Eはスティックの先端を交換できますが、8BitDoはこの製品向けの交換アクセサリーを販売しておらず、今後の販売予定についても回答していません。

操作感と交換作業には好みが分かれる点も

The Vergeのレビューでは、マイクロスイッチ式ボタンには歯切れのよいクリック感がある一方、押し込みの深さは好みより大きかったと評価しています。また、ボタンモジュールの固定クリップは固く、取り外しには慎重さが必要だったと述べています。

レビューでは、スティックの交換にも予想以上の力が必要だったとしています。トリガーは反応位置を短く設定しても感触がやや柔らかく、膜式ボタンと同様にストロークが長めだったとの評価です。追加の肩ボタンは、状況によってトリガーのストロークを補えるとしています。

柔らかな手触りのグリップと背面には、ほこりや汚れが付きやすかったという指摘もあります。一方、スティックの先端は取り外して掃除できます。レビューでは操作感を他の高機能コントローラーに近いと評価する一方、価格に対して追加機能が十分かどうかに疑問を示しました。

99ドル(約1万6,000円)の同系モデルや他社製品も選択肢

8BitDoには、モジュール式の交換機能を省いた「Ultimate 3」もあり、価格は99ドル(約1万6,000円)です。Ultimate 3Eほど細かくカスタマイズする必要がない場合、同社のラインアップ内で価格差を比較できます。

The Vergeは、8BitDoの「Ultimate 2」を使っている人にとって、Ultimate 3Eへ買い替えるほどの違いはないと評価しました。同レビューは、Microsoftの「Xbox Elite Series 2」がポテンショメーター式スティックを採用している点を、価格面での難点として挙げています。

比較対象として挙げられたGameSir「G7 Pro」は通常価格が80ドル(約1万3,000円)で、Ultimate 3Eに近い機能・仕様を持つとThe Vergeは評価しています。Ultimate 3Eは交換式パーツが多い一方、価格は比較製品より高く、交換アクセサリーの販売状況にも差があります。