出典: asset.watch.impress.co.jp

ASUS JAPANは、31.5型4K QD-OLEDモニター「ProArt Display OLED PA32USD」と「PA329CDV」を10月9日に発売します。PA32USDは12G-SDI入力と内蔵カラーメーターを備え、PA329CDVはUSB-C接続や自動KVM機能に対応します。価格はPA32USDが413,820円、PA329CDVが158,220円です。

PA32USDは映像制作向けのSDI入力と校正機能を搭載

PA32USDは最大240Hzのリフレッシュレートに対応し、12G-SDI入力を2基備えます。12G-SDIは放送や映像制作で使われるシリアルデジタルインターフェース(SDI)の規格です。ASUSによると、カメラ機器から最大4K・60Hzの非圧縮映像を直接入力できます。

SDIは映像を非圧縮で伝送する方式です。inreviumによると、圧縮による画質劣化や伝送遅延を避けたいリアルタイムの現場で使われます。12G-SDIは4K・60pに対応する規格で、伝送レートは約11.98Gbpsです。PA32USDは3G-SDIのレベルA/Bにも対応し、Thunderbolt 4、HDMI 2.1、DisplayPort 2.1も搭載します。

SDIとHDMIの信号形式をつなぐ運用例として、MEDIAEDGEのコンバーターは12G-SDI入力をHDMI出力に変換し、4K対応HDMIモニターに表示できます。MEDIAEDGEのコンバーターはSDI入力を別の機器へ送るパススルー出力も備え、モニターやスイッチャーへの接続に使えます。PA32USDは12G-SDI入力を本体に備え、対応カメラの映像を直接受ける構成に対応します。

SDIの伝送距離は、規格上、固定の長さではなくケーブルの減衰量を基準に扱われます。inreviumによると、規格が定める損失補償の上限は6G/12G-SDIで最大40dBです。MEDIAEDGEのコンバーターは使用するケーブルの例として12G-SDIで最大80mを掲げていますが、実際の伝送可能距離は機器やケーブルの性能・品質によって変わります。

内蔵メーターでPA32USDのカラーキャリブレーション

PA32USDは工場出荷時にキャリブレーションされ、色精度はΔE<1です。ΔEは色の差を表す指標です。ASUSはΔE<1を、肉眼では認識しにくい色差と説明しています。さらに、電動フリップ式カラーメーターを本体に内蔵します。

本体のOSDメニューからカラーキャリブレーションを実行でき、作業していない時間帯に実行するスケジュールも設定できます。ASUSによると、この内蔵機能は追加のキャリブレーションソフトウェアなしで利用できます。ハードウェアキャリブレーションのカラーパラメーターは、PCではなくモニター内部のスケーラーICチップに保存できます。

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HDR方式はDolby Vision、HDR10、HLGに対応し、ピーク輝度は1,000cd/m²です。モニターフードは取り外し可能で、2種類のスタンドと金属製ハンドルが付属します。スタンドは高さを最大130mm調整でき、チルト、スイーベル、ピボットにも対応します。

2機種に共通するQD-OLEDと異なるパネル仕様

QD-OLEDは青色の有機EL光を光源にし、量子ドットで赤と緑の光を作る方式です。量子ドットは数nmから10nmほどの半導体微粒子で、粒子の大きさなどに応じて光の波長を変えます。青色光をそのまま使い、量子ドットで赤と緑を得ることで、RGBの色を表現します。

一般的なOLEDは自ら発光し、液晶のようなバックライトを使いません。WOLEDは白色の有機EL光をRGBカラーフィルターに通して色を表します。QD-OLEDは量子ドットで色を変換するため、WOLEDのようなカラーフィルターを使いません。

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ASUSによると、PA32USDはDCI-P3の色域を99%カバーし、True 10-bitカラーに対応します。PA329CDVもDCI-P3を99%、sRGBを100%カバーし、工場出荷時の色精度はΔE<1.5です。いずれもピーク輝度は1,000cd/m²で、PA32USDはVESA DisplayHDR True Black 400、PA329CDVはTrue Black 500の認証を取得しています。

PA329CDVはUSB-C給電と自動KVMに対応

PA329CDVは最大120Hzのリフレッシュレートと0.1ms(GTG)の応答速度に対応します。入力端子はUSB-C、DisplayPort 1.4 DSC、HDMI 2.1が各1系統で、USB-Cは最大96Wの給電に対応します。映像出力、データ転送、給電をUSB-Cケーブル1本で扱えます。

自動KVM機能を使うと、1組のキーボードとマウスで、接続した2台のPCを切り替えて操作できます。macOS向けのM Model-P3カラープリセットを備え、ASUS DisplayWidget Centerを使えばMacBookの輝度キーでモニターの明るさを調整できます。PA32USDもThunderbolt 4経由の最大96W給電に対応しますが、12G-SDI入力と内蔵カラーメーターはPA32USDの仕様です。

PA329CDVのパネル表面にはアンチスクラッチフィルムを採用し、ASUSによると、前世代のQD-OLEDパネルと比べて傷耐性は2.5倍です。PA329CDVはVESA DisplayHDR True Black 500認証を取得し、ピーク輝度は1,000cd/m²です。価格はPA32USDより低く、リフレッシュレートはPA32USDの最大240Hzに対して最大120Hzです。

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