
AnycubicとThingiverseが独占提携し、Thingiverseの3DモデルをAnycubicのプラットフォーム「MakerOnline」で利用できるようにします。選定モデルは多色印刷向けに調整され、STLから3MFへ変換されます。専用コーナーは2026年11月17日に公開予定です。
MakerOnlineでThingiverseのモデルを提供
提携の初期段階では、AnycubicユーザーがThingiverseの200万点超のモデルライブラリーにアクセスできるようになります。対象となるモデルの一部は、Anycubicが多色印刷に対応させたうえで3MF形式に変換します。
STLは3D形状を三角形の集合として記録する形式で、3MFはモデルに加えて色や素材などの情報を含められるパッケージ形式です。そのため、対象モデルを3MF化すると、多色印刷に必要な情報をモデルと一緒に扱えます。
3MFが保持する色や素材の情報は、受け取るソフトウェア側の対応状況によって扱いが変わります。3MF形式であることだけで、異なるスライサー間ですべての設定や色指定が引き継がれるわけではありません。Anycubicは、変換によって手作業での準備を減らし、モデル選びから印刷準備までを簡単にする方針です。
クリエイターの参加とライセンス
Thingiverseのクリエイターは、プログラムへの参加を選択できます。Romain Kidd CEOは、クリエイターの権利やライセンスを尊重し、作品を紹介すると述べました。
AnycubicとThingiverseは、変換後の3MFファイルでも既存のCreative Commonsライセンスと非商用ライセンスの条件を維持するとしています。
ThingiverseはMyMiniFactoryの傘下にあり、今回の提携後も同社の一部として運営されます。MakerOnlineで共有されるのは、クリエイターが参加を選んだ作品です。AnycubicとThingiverseは、今後、対応モデルの範囲を広げる方針です。
「1クリック」印刷の範囲
ThingiverseのKidd CEOは、提携を通じてAnycubicユーザーに「1クリックに近い」印刷体験を提供したいと述べました。Anycubicの共同創業者James Ouyang氏も、ハードウェアに加えて、コンテンツと印刷までの簡便な手段が必要だと語っています。
Bambu Labが運営するMakerWorldでは、モデル、印刷プロファイル、フィラメントの設定を組み合わせ、スライスサービスで生成したG-codeをプリンターへ送る流れを掲げています。同社はMakerWorld、Bambu Studio、Bambu Handyアプリを連携させたワンクリック印刷を目標として説明しています。
Bambu Labは、A1ではMakerWorldのモデルをBambu Handyアプリからワンクリックで印刷できると案内しています。Bambu StudioとBambu Handyアプリでプリンターを管理する機能もあります。一方、AnycubicとThingiverseの提携で具体的に示されているのは、モデルへのアクセス、選定作品の多色対応と3MF変換、手作業の削減です。











