BMW M3 Electric (2027) teaser images
出典: cdn.motor1.com

BMWは電動M3の新たな画像を公開しました。市販車に近い車体と灯火類が見える段階までカモフラージュが薄くなり、四輪それぞれにモーターを備える駆動方式も予定されています。初の電動M3は2027年に発表され、生産を始める見通しです。

コンセプトの造形を抑え、市販車らしい姿に

公開された車体は、6月に披露されたコンセプト「M Concept Neue Klasse」の特徴を引き継ぎながら、空力部品などを市販車向けに抑えています。コンセプトにあったダックテール形状のスポイラーや独特なミラーは見られず、一般的なサイドミラーを採用しています。

一方、張り出したホイールアーチや通気口のあるボンネット、黄色いヘッドライトのグラフィック、下部の角張った灯火類は残されています。BMWは電動M3の生産をミュンヘンで2027年に始める予定ですが、顧客への納車時期は明らかにしていません。

四輪の駆動力を個別に調整

電動M3は、1輪につき1基、計4基のモーターを搭載する予定です。出力はまだ確定していません。BMWは電動モデルと内燃機関モデルを同じ価格帯に置く考えを示しており、ガソリン車の後継モデルも用意する方針です。

4モーターの制御が旋回にどう関わるかを知る参考として、BMW Mは2022年、将来の電動高性能車に向けた駆動・シャシー制御の試験車を発表しました。この試験車では、アクセル操作、操舵角、加速度、各輪の速度などを中央の制御装置が読み取り、各モーターの駆動トルクをミリ秒単位で調整します。BMWは、外側の後輪へトルクを増やす制御などにより、雨や雪の路面でも旋回時の挙動を制御しやすくなると説明しました。

この試験車の仕組みが電動M3にそのまま採用されると確定したわけではありません。ただし、四輪を独立したモーターで駆動する方式では、前後の車軸単位にとどまらず、左右を含む各輪のトルクを個別に変えられます。BMW Mは、こうした制御を将来の高性能車に向けて試験してきました。

現行M3の駆動方式との違い

2020年にBMWが説明した現行世代M3・M4のM xDriveは、コンペティションモデルに設定された四輪駆動システムです。BMW Mの開発責任者は、4WD、後輪への配分を増やす4WD Sport、前輪を切り離す2WDという3つのモードを設ける方針を説明しました。

現行方式ではモードを選び、駆動力を前後の車軸間で扱います。電動M3の4モーター方式は、各輪のモーターを個別に制御できる点が異なります。

BMWは電動M3に、電気モーターの音を土台にしたサウンドも用意する方針です。エンジン音を模倣するのではなく、加速や速度を伝える手がかりと演出を加える考えを示しています。変速を模した機能も用意する方針です。