
モニターライトが照らす場所
BenQは、モニターに取り付けるScreenBarシリーズを、通常のモニター向けやiMac向け、デュアルモニター向けなど、作業環境に合わせて展開しています。シリーズに共通するのは、画面や目に直接光を当てず、机上を照らす非対称配光です。
一般的なデスクライトは机上へ光を広げる一方、画面に映り込む場合があります。ScreenBarシリーズは光の向きを非対称に制御し、机上を照らしながら画面への映り込みを抑える設計です。
モニターに取り付けるため、デスクライトのように机上に台座を置かずに使える製品もあります。シリーズには明るさや色温度の調整、自動調光機能がありますが、操作方法や機能の有無はモデルごとに異なります。
明るさと映り込みの調整
自動調光機能は、机上の明るさを推奨照度として掲げる500ルクスに保つ設計です。iScreenBarは周囲の光を検知して明るさを調整し、机上の照度を500ルクスに保ちます。
ScreenBarシリーズでは、500ルクス以上となる照明範囲がモデルごとに異なります。標準的なScreenBarは60×30センチ、iScreenBarは85×50センチ、デュアルモニター向けのScreenBar Maxは135×58センチです。
一般的なデスクライトとモニターライトは、画面への反射と光の広がり方が異なります。色温度は製品により異なり、ScreenBarシリーズでは2700〜6500Kの範囲で、段階式または無段階に調整できます。
モニター構成に合わせた製品
iScreenBarは2021年以降のiMacに対応する磁気式マウントを採用し、カメラやマイクを遮らない形状です。USB-CでiMacにつなぐとmacOSアプリから照明を操作できます。電源アダプターを使う場合は同期機能を使えません。
ScreenBar Maxはデュアルモニター環境向けで、机上を広く照らす前面照明に加え、背面照明を備えます。BenQは、36度の遮光角を持つ光学設計により、画面への反射や直接光を抑えると説明しています。

ScreenBar Maxはシングルモニターでも使用できます。複数のモニターアームを使う場合は、机の中央かアームの間に置く方法があります。付属クランプは厚さ6センチまでの机に対応し、別売りのデスクベースもあります。
光学設計と目の疲れに関する研究
BenQのJC Pan氏は、ASYM-Lightの光学系について、曲面反射板で机上へ光を向け、残った光を吸収する構造だと説明しています。設計では光路をシミュレーションし、机上を照らしながら画面や目への光を抑えることを目指したと述べています。
Pan氏は、2015年以降の利用者への聞き取りと試作評価で、画面利用者から「光が多すぎると画面の奥行きやコントラストが損なわれる」との声があったと振り返っています。その結果、部屋全体を明るくするより、読書や筆記をする机上へ光を届ける考え方を採ったと説明しています。
バージニア工科大学の学位論文は、ディスプレイ作業時の照明を0、300、600、1200ルクスで比較しました。照明条件は視覚疲労の自己評価や作業成績などに影響し、明るい条件では「涙目」や照明のまぶしさが不利に働いたと報告されています。
同研究では、試した4条件のうち300ルクスで作業成績が最も良く、0ルクスと1200ルクスでは成績が最も悪い結果でした。この結果は、周囲を暗くすれば目の疲れが減るという単純な関係を示すものではありません。












