
50カ国超から参加、3日間で100時間超の講演
Blender Conference 2026が9月、アムステルダムのFelix Meritisで3日間にわたって開かれました。世界50カ国超から700人以上が集まり、4つのステージでは126人の登壇者が合計100時間を超える講演を行いました。
参加者はBlenderを使うアーティストや開発者、貢献者らです。世界各地のコミュニティが集まり、制作について学び、交流しました。
講演は色彩科学、映像作品のVFX、2Dコミック表現、3Dプリント、アニメーションなど多岐にわたりました。参加者の評価上位には、Nathan Vegdahl氏の色彩科学の講演や、A24の映画『Backrooms』のVFXを扱ったCalvin Romeyn氏の講演などが入りました。
多様な講演と、参加者が挙げた課題
評価上位には、Albin Merle氏とRomain Delaunay氏による共同制作の講演、Sacha Goedegebure氏による3Dでのコミック表現、Alex Chamberlain氏による恐竜の3Dプリントも含まれました。
そのほか、Francesco Siddi氏の基調講演や、リアルタイムビューポートでの表現、アニメーションの手法、水のエフェクト、OpenPBRによる素材表現と相互運用性を扱う講演も上位に選ばれました。
参加者の満足度は前年からわずかに上がり、講演の幅や質、学べる内容が評価されました。一方、日程が詰まっていて、希望した講演をすべて会場で見るのは難しかったという声もありました。
回答者の79%が翌年も参加する意向
回答者の60%超は、仕事の一環としてカンファレンスに参加していました。参加者のうち、翌年も来場する意向を示した人は79%でした。
講演の録画はPeerTubeとYouTubeのBCON26プレイリストに順次公開されました。会場で見られなかった講演も録画で視聴できます。
Open Movies20周年、17作品を展示・上映
Blenderはオープンな映画制作の20周年に合わせ、これまでの17作品を取り上げました。本社チームは各作品の全フレームを冒頭からエンドクレジットまで並べ、柱状に展示しました。
来場者は展示からフレームを1枚持ち帰ることができ、そのフレームのQRコードを読み取ると、映画の該当する時点を再生できました。記念企画はアムステルダムの会場での展示に続き、de Balieでの上映にも広がりました。作品の監督や制作に携わったアーティストも観客として参加しました。
BlenderのOpen Moviesは、オープンソースのツールを使ってアニメーション映画を制作するプロジェクトとして始まりました。2005年に始動した「Project Orange」では、最初の作品『Elephants Dream』が制作され、映画と制作素材がCreative Commonsライセンスで公開されました。
2007年に設立されたBlender Instituteは、3D映画やゲーム、視覚効果に関するオープンプロジェクトを制作しています。シリーズには『Big Buck Bunny』『Tears of Steel』『Spring』『Sprite Fright』などがあります。
2019年の『Spring』はBlender Instituteの制作スタジオが手がけた12作目のOpen Movieで、制作には正式ベータ前のBlender 2.80開発版が使われました。映画の制作工程とソースファイルはBlender Cloudで共有され、映画素材の.blendファイルやアニメーション、ショットの内訳、シェーダー、テクスチャなどもBlender Cloudで扱われています。










