
スマートフォンに近いサイズで読書アプリを利用
Boox Palma 2 Proは、6.13インチのカラーE Ink画面を備えたAndroid端末です。Google PlayからKindleやKoboなどのアプリをインストールでき、電子書籍のほか、記事や文書の閲覧にも使えます。TechCrunchのAisha Malikは、2カ月間試用し、スマートフォンの代わりに読書やオーディオブックの再生に使ったと評価しました。
本体の重さは約175グラムで、サイズは159×80×8.8ミリです。画面には色温度を調整できるフロントライトがあり、暖色と寒色を切り替えられます。Malikは、暗い部屋で明るさをかなり下げても画面を読め、手に持つとiPhoneより軽く感じたと述べています。
Android 15を搭載し、Wi-FiとBluetoothに加えて、データ通信専用SIMに対応するハイブリッドスロットを備えます。SIMカード2枚、またはSIMカード1枚とmicroSDカードの組み合わせで使え、microSDによるストレージ拡張は最大2TBです。16メガピクセルの背面カメラにはLEDフラッシュが付き、内蔵スピーカーやマイク、指紋認証付き電源ボタンも備えています。
Kaleido 3のカラー表示と画面更新
カラー画面には、E Inkの「Kaleido 3」方式を採用しています。白黒表示の解像度は300ppi、カラー表示では150ppiで、色数は4,096色です。カラー表示では白黒表示より解像度が低く、The Vergeは色の表現が鮮やかさに欠けると評しています。
E Ink画面は、スマートフォンで一般的な液晶や有機ELのように画面自体が発光する方式ではありません。Palma 2 Proはフロントライトを備え、明るさと色温度を調整できます。BOOXは、画面更新を補助する「BOOX Super Refresh(BSR)」を搭載し、更新モードを切り替えて残像を抑えられるとしています。
試用レビューでは、ページをめくった後に前の画面の文字が残るゴーストが目立ち、ナビゲーションバーの更新ボタンで消す必要があったと報告されています。また、アプリのスクロール時には動きが遅く感じられる場合があり、カラー画像もスマートフォンの画面ほど鮮やかではなかったとしています。
読書以外の機能と試用時の注意点
Google Playに対応しているため、電子書籍アプリのほか、Libbyなどの図書館アプリや、ポッドキャスト、後で読むサービスのアプリも利用できます。Bluetoothでヘッドホンを接続でき、オーディオブックや音楽を再生できます。背面カメラは書類のスキャンにも使え、別売りのInkSense PlusスタイラスでメモやPDFへの書き込みができます。

バッテリーは3,950mAhで、TechCrunchの試用では1回の充電で約5〜7日使えました。Wi-Fiを切ると、電池がさらに長持ちするとされています。スタイラスは標準付属品ではなく、端末とは別に購入する必要があります。
TechCrunchのレビューでは、スマートフォンで読むと目が疲れるという自身の経験を踏まえて使いやすさを評価する一方、Kindleを好む人には向かない可能性と、電子書籍リーダーとして価格が高めである点を挙げています。Booxは、白黒画面を採用する非ProモデルのPalma 3を340ドル(約5万3,000円)で近く発売し、Palma 2の後継機とする予定です。
E Inkと目の疲れを調べた研究
2012年に発表された研究では、参加者がE Inkまたは液晶画面で数時間読書し、主観的な疲労や読書速度、眼球運動などを測定しました。研究チームは、両画面での読書について、主観的・客観的な指標に大きな違いは見られなかったと報告しています。結論では、読書時には表示方式そのものより画質が重要で、当時の新しい電子ディスプレイでも長時間の読書が快適に行えると述べています。
この研究は、Palma 2 Proのような特定の端末やスマートフォンとの比較を行ったものではありません。測定対象はE Inkと液晶の画面で、複数の読書行動や視覚的負担に関する指標でした。












