
Terrariaの大型MOD「Calamity」のDiscordサーバーが乗っ取られ、サーバー名を冠した暗号資産の宣伝に使われました。運営側は利用者に退室を呼びかけ、元モデレーターがサーバー内のチャンネルとメッセージを削除しました。暗号資産はその後、価格をつり上げて売り抜ける「パンプ・アンド・ダンプ」に利用されたとされています。
25万人超のサーバーが暗号資産の宣伝に使われる
10月9日より前、CalamityのDiscordサーバーには25万人を超えるメンバーがいました。8月に開発チームが開発終了を発表していたため、同日のサーバー全体への通知は、一部の利用者にMOD再開への期待を抱かせたようです。
通知から約1時間後、Calamityのサブレディットのモデレーターが緊急告知を出し、サーバーから退室して暗号資産に関わらないよう呼びかけました。その間、サーバーには名前を冠した暗号資産へのリンクが大量に投稿されていました。
サブレディットの投稿と元サーバー所有者の投稿によると、所有者が元モデレーターを装った2人にアクセス権を渡したことで、サーバーが侵害されました。その後、関与した利用者の1人が「Kata」と名乗りました。
サーバーの削除後も残った告知チャンネル
元モデレーターは管理者権限を使い、サーバー内のチャンネルとメッセージを削除しました。一方、乗っ取りに関与した利用者は、唯一残った「#announce」チャンネルで活動を続けていました。
「#announce」チャンネルでは、投稿者が暗号資産関連の投稿はもう行わないと述べ、権限設定に問題があったと説明していました。サーバーからは、その後2日間で数万人が退出しました。
パンプ・アンド・ダンプで起きる価格変動
パンプ・アンド・ダンプは、資産を買うよう促す情報を広めて価格を上げ、その後、宣伝側が値上がりした資産を売る手法です。売却によって価格が下がり、後から購入した人が損失を抱える場合があります。
この手法は、開発者がプロジェクトから資金を引き出し、トークンの価値を失わせる「ラグプル」とは異なります。パンプ・アンド・ダンプでは価格を上げた後の売却が中心で、ラグプルではプロジェクトの資金が引き出されます。
Discord上の勧誘が持つリスク
英国金融行為監督機構(FCA)は、Discordなどのグループチャットが、特定の投資への参加を促すために使われることがあると説明しています。見知らぬ相手からの投資話や、購入を急がせる勧誘は、パンプ・アンド・ダンプの兆候になり得ます。
FCAによると、暗号資産では新しいコインやトークンが、ミームや急速に広がる投稿を通じて短期間に注目を集める場合があります。購入後に宣伝側が売却すると価格が下がり、投資した資金をすべて失う可能性もあります。








