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出典: Canva

成長鈍化を受け従業員の22%を削減

デザインソフトを手がけるCanvaは、従業員の22%にあたる1,271人を削減します。共同創業者兼CEOのメラニー・パーキンス氏は従業員向けの文書で、成長が10年ぶりに鈍化したと説明しました。

同社は組織を再編し、製品、成長、プラットフォームの各チームを統合します。社内の連絡を円滑にする狙いがあり、従業員の専門分化を抑え、より幅広い業務を担う体制に移る方針です。

働き方も見直し、週のうち数日はオフィスで働くハイブリッド勤務へ移行します。人員削減に加え、チーム構成と勤務形態も同時に変更する計画です。

AI関連コストと競争が経営課題に

Canvaは外部モデルへの依存と費用を抑えるため、自社のAIモデルを開発しています。一方、AI関連費用の増加を受け、売上成長率の見通しを30%から20%へ引き下げました。

成長見通しの引き下げを受け、初期投資家は今年、Canvaの企業評価額を約350億ドル(約5兆5,000億円)に下げました。同社はChatGPTやGeminiなどの汎用チャットボットやAIスタートアップとも競争しています。

Canvaの2025年末の年間経常収益は40億ドル(約6,300億円)に達したと、共同創業者兼最高執行責任者のクリフ・オブレヒト氏がTechCrunchに話しました。Canvaによると、同年の月間利用者は2億6,500万人超、有料利用者は3,100万人超でした。25席以上の企業を対象とする事業の年間経常収益は5億ドル(約790億円)で、前年比の伸びは100%でした。

CanvaのAI機能は制作から編集までを扱う

CanvaのMagic Studioには、文章や画像をもとにデザイン案を作るMagic Designがあります。プレゼンテーションでは、入力したアイデアからスライドの構成や内容を含む下書きを作成できます。

画像編集では、Magic Grabが写真の被写体を選択して移動・サイズ変更できる要素にし、Magic Expandは画像の枠外を生成して構図を広げます。Magic Editでは、文章の指示に従って画像の一部を追加・置換・編集できます。

Magic Mediaは文章やCanva内の画像から画像や短い動画を生成し、Magic Animateはデザインにアニメーションや切り替え効果を加えます。Canvaでは、会話でデザインを作り、編集しながら仕上げることもできます。

競合サービスとは機能と利用条件が異なる

Canvaの比較対象となるAdobe ExpressはFireflyを使った画像生成を提供し、Microsoft DesignerはMicrosoft 365のアプリと連携します。Canvaは投稿画像やプレゼンを含む幅広い制作機能、Adobe ExpressはAdobe製品との連携、DesignerはMicrosoft 365との一体利用が特徴です。

Canvaでは無料プランでAI機能を試せますが、利用回数や機能に制限があり、有料プランでは背景除去やサイズ変更などが追加されます。Adobe Expressでは背景除去や一括サイズ変更が有料機能として扱われ、Designerの利用にはMicrosoft 365の契約が必要です。

商用利用の条件にも違いがあります。CanvaのAI出力は適法な用途で利用できますが、Canvaのライブラリー素材をAIで変更した場合は素材のライセンスが関わります。Adobeはベータ機能を除き、生成物を一般に商用利用できると説明しています。