
AIクリエイターのニック・サラエフ氏は、NVIDIAの小型AIコンピューター「DGX Spark」を7台注文しようとした後、Amazonにアカウントを閉鎖されたと明かしました。Amazonのメールは本人確認の手続きに触れましたが、閉鎖の理由は示していません。Epic Gamesのティム・スウィーニーCEOも、NVIDIA製GPUを2台購入しようとした後、通常の注文が到着予定日の直前に取り消されたと述べています。
7台分の注文後にアカウント閉鎖
サラエフ氏が共有した注文画面では、DGX Sparkの注文が4件あり、合計7台でした。注文はすべてキャンセルされ、通知には代金を請求していないと記されていました。
Amazonのサポート窓口は、アカウント閉鎖の投稿に先立ち、サラエフ氏の投稿に返信して状況を確認すると伝えていました。その後のメールでは、確認を経てアカウント閉鎖を最終決定したと説明し、過去の本人確認の試みに言及しましたが、具体的な理由は挙げていません。
スウィーニー氏は、アカウント自体は閉鎖されなかったものの、通常の注文が受け付けられた後、到着予定日の直前にキャンセルされたと説明しました。サラエフ氏は、購入者が状況を理解できるよう、Amazonに透明性を求めています。
DGX Sparkは机上でAIモデルを動かす小型機
DGX Sparkは、NVIDIAのGrace Blackwellアーキテクチャを使うデスクトップ型コンピューターです。GB10チップに20コアのGrace CPUを統合し、最大128GBの共有メモリーを備えます。
NVIDIAは、DGX SparkをローカルでAIエージェントや大規模言語モデルを開発・実行するためのシステムと位置付けています。用途として、最大70億ではなく700億パラメーターのモデルのファインチューニングと、最大2,000億パラメーターのモデルの推論を挙げています。
最大4台をネットワークで接続し、より大きなモデルや複数エージェントの処理に使う構成も案内されています。今回の注文画面には、128GBメモリーと4TBストレージのモデルが表示されていました。
購入者確認をめぐる別の事例
NVIDIA製GPUは、クラウドを介さずにAIモデルを動かすローカル推論にも使われます。高額なAI向け機器を複数台購入する場合、販売店が注文者を確認する可能性があります。
NVIDIAの開発者フォーラムへの投稿では、AmazonのアカウントがAsus GX10を2台購入しようとした際、不審な活動を理由にロックされたと報告されました。投稿者は最終的に、別の小売店でDGX Sparkを2台購入したとしています。
米国の家電量販店Micro Centerでは、RTX 5090搭載ワークステーションの購入者に、身分証明書、最終利用者、設置場所を記入する宣誓書への署名を求めた例がありました。宣誓書は輸出や転売を禁じる内容でした。
Amazonの判断理由は明らかになっていない
Amazonの利用条件では、同社は独自の判断でサービスを拒否し、アカウントを終了し、注文をキャンセルできます。また、利用者には米国などの輸出・再輸出規制に従うよう求めています。
サラエフ氏のアカウント閉鎖メールは本人確認に言及しましたが、輸出規制や転売を理由として挙げてはいません。Amazonは閉鎖の個別の理由を公表していません。
DGX SparkはAmazonでも販売されており、Tom’s Hardwareが確認した出品価格は1台8,499.99ドル(約130万円)と9,499.99ドル(約150万円)でした。










