Formlabsは、樹脂3Dプリンター「Form Studio 1」を699ドルから発売しました。専用樹脂の使用時に平均40 mm/h、Alpha Fast Resinでは最大130 mm/hの造形速度を掲げ、同社はAlpha ResinsとVOC Extractorを組み合わせた印刷でUL GREENGUARD Gold認証を取得したとしています。
Form Studio 1の最大造形サイズは幅200×奥行125×高さ235 mmで、造形体積は5.9 Lです。
Form Studio 1は最大130 mm/hの造形速度
Form Studio 1は、液体樹脂を光で硬化させて造形するデスクトップ型の3Dプリンターです。Formlabsは、一般的な造形条件での速度を材料平均40 mm/hとし、多くの造形を2時間未満で終えられると説明しています。
専用のAlpha Fast Resinを使う場合、最大速度は130 mm/hです。この数値は、250 μmの積層厚で試験用の造形物を印刷した際の最大値として示されています。
造形面の画素サイズは35 μmで、FormlabsはForm 4より30%細かいとしています。アンチエイリアス処理や光を整えるバックライトも採用し、細部や表面の仕上がりを高める設計です。
9種類のFormlabs樹脂に対応
発売時に対応するFormlabs製樹脂は9種類です。新しいAlpha ResinはGrey、White、Black、Clear、Model、Fast True Castの6種類で、精密な鋳造向けの樹脂も含まれます。
このほか、柔軟性を持つFlexible 80A Resin V2と、強度や剛性を備えるTough 1500 Resin V2に対応します。Formlabsは各材料に検証済みの印刷設定を用意し、材料を選んで造形を始められるとしています。
Alpha Resinsの価格は1リットル29ドルからです。Formlabsは同社の材料だけでなく、サードパーティー製の樹脂も印刷できるオープンな設計を掲げています。
認証は樹脂とフィルターの組み合わせが対象
Formlabsが取得したUL GREENGUARD Gold認証の対象は、Form Studio 1でAlpha Resinsを使い、VOC Extractorを併用する条件です。VOCは揮発性有機化合物のことで、VOC Extractorは装置内の空気を活性炭フィルターに通す周辺機器です。
UL GREENGUARD Goldは、製品から出る化学物質の排出量を評価する認証です。UL Solutionsは、Gold認証で360を超えるVOCと化学物質の総排出量に上限を設け、カリフォルニア州公衆衛生局の室内化学物質排出試験基準への適合も求めています。
この認証は低排出基準への適合を示すもので、排出がゼロであることや、あらゆる使用条件で健康リスクがないことを保証するものではありません。Formlabsは認証条件下では特別な換気設備が不要としていますが、その説明もAlpha ResinsとVOC Extractorを使う構成についてのものです。
光造形とFDMで異なる後処理
樹脂方式の造形では、紫外線に反応する液体樹脂を層ごとに硬化させます。一般的なMSLA方式では、液晶画面が光をマスクし、造形する層の断面だけに光を通します。
造形後の樹脂製品には、表面に残った樹脂を洗い落とし、紫外線で追加硬化する工程が必要です。FDM方式は樹脂ではなく熱で溶かしたフィラメントを積層する方式で、通常は洗浄や紫外線硬化を行いません。
用途を選ぶ際は、仕上がりと作業工程を合わせて考える必要があります。光造形は細かな形状や滑らかな表面を作りやすく、ミニチュアや精密な試作品に向きます。一方、FDMは材料の色や種類が幅広く、造形後の洗浄・硬化を省けるため、後処理の少なさを重視する用途で選択肢になります。











