
149.99ドル(約2万4,000円)の有線オープンバック型
HyperXの「Cloud Alpha Air」は、耳を覆うイヤーカップの外側に通気口を設けたオープンバック型の有線ゲーミングヘッドセットです。価格は149.99ドル(約2万4,000円)で、40mmのダイナミックドライバーを搭載し、周波数特性は20〜20,000Hzです。HyperX初のオープンバック型ゲーミングヘッドセットで、2026年8月の配信イベント「Level Awakening」で紹介されました。
オープンバック型は、イヤーカップを密閉せず、空気や音が通る構造です。Cloud Alpha Airには、開放型で失われやすい低音を保つための「HyperX Bass Tube」が内蔵されています。この構造は、広がりのある音場と低音の両立を狙っています。
本体には金属グリル付きの樹脂製イヤーカップ、スチール製ヘッドバンド、着脱式のブームマイクが使われています。イヤーパッドはメモリーフォームにウルトラスエード素材を張った仕様です。接続は有線で、3.5mm端子のほか、付属の延長ケーブルを介してUSB-CまたはUSB-Aにつなげられます。
開放型の音場と外部音
密閉型はイヤーカップが耳の周囲を覆うため、周囲の音を抑えやすい構造です。オープンバック型は外部の音が入りやすく、再生音も部屋へ漏れやすい一方、音場が広く自然に感じられる傾向があります。耳元に熱がこもりにくいことも、開放型の特徴です。
こうした違いは、遊ぶ環境やゲームの種類にも関係します。周囲が騒がしいと、オープンバック型では外部音が足音などの位置を示す手がかりを覆う場合があります。静かな部屋での一人用ゲームでは広い音場を楽しみやすく、競技性の高いFPSでは密閉型が選ばれやすいとされています。
Tom's Hardwareの試用では、Cloud Alpha Airは音楽で高音の細部と中音域が明瞭で、低音にも存在感があり、密閉型より広い音場を感じたと評価されました。『アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝』や『ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク』では、複数の音が重なる場面で個々の音を聞き分けやすかったとしています。一方、足音や銃声の方向を重視する対戦FPSでは、Tom's Hardwareは密閉型を選ぶ考えも示しました。
重量と接続方式を競合製品と比較
Tom's Hardwareが測定したCloud Alpha Airの重量は、マイクなしで約283g、マイクとケーブルを含めると約300gでした。同社が比較対象として挙げたTurtle Beach Atlas Airは、マイク込みで301gです。Atlas Airは2.4GHz無線、Bluetooth 5.2、有線3.5mm接続に対応する一方、Cloud Alpha Airは付属ケーブルを使う有線モデルです。
価格はCloud Alpha Airが149.99ドル(約2万4,000円)、Atlas Airが179.99ドル(約2万8,000円)です。Tom's Hardwareが比較に挙げたCorsair Virtuoso Proは200ドル(約3万2,000円)のオープンバック型で、有線モデルです。
Cloud Alpha Airのケーブルは、長さ約1.2mの3.5mmケーブルと、約1.37mのUSB-C延長ケーブル、約1mのPC用延長ケーブルで構成されます。PCで延長ケーブルを使う場合の長さは約2.4〜2.6mです。Tom's Hardwareは、接続部がケーブルの途中に来る構成を扱いにくい点として挙げました。
マイクとソフトウェアの使い勝手
ブームマイクは10mmの単一指向性で、約7.6cmの金属製フレキシブルアームを口元へ曲げて調整できます。マイク付近にはミュート状態を示す赤いランプがあり、左イヤーカップにはミュートボタン、右側には音量ホイールが備わっています。マイクは取り外し可能です。
Tom's Hardwareの試用では、通話や録音で声は明瞭で厚みがあった一方、初期設定の入力音量は低めでした。同社は、ミュートボタンを押した際に録音へ目立つ音が入ることや、赤いランプが見づらいことも指摘しています。マイクの入力音量調整に使う想定のNgenuityソフトウェアは、試用時にCloud Alpha Airを認識しませんでした。
HyperXは、Cloud Alpha AirをUSB-C、USB-A、3.5mm端子を備えた機器に接続できるとしています。対応機器としてPC、Mac、Nintendo Switch、Nintendo Switch 2、Xbox Series X|S、PS4、PS5、スマートフォンを挙げています。











