Hyprland
出典: hypr.land

Hyprland 0.57が2026年10月28日に公開され、Compizを思わせるウィンドウの揺れ効果や、画面共有でワークスペースを選ぶ機能が加わりました。ぼかしの種類も増え、設定形式やLua API、入力操作に関する変更も含まれています。

Compiz風の揺れ効果を追加

ウィンドウの揺れは、移動などに合わせて窓が弾むように変形して見える効果です。Hyprland 0.57では、これをウィンドウの描画に適用する「window transformer」として実装しました。CompizはXorg向けのコンポジット型ウィンドウマネージャーで、ウィンドウの合成描画を使った視覚効果を備えていました。

Compizの代表的な効果の一つが、窓をドラッグしたときにゼリーのように揺らす「wobbly windows」でした。Hyprlandの開発者Vaxry氏は、今回の機能をCompizの時代を懐かしむ利用者に向けて紹介しています。CompizやBerylでは、こうした効果がLinuxデスクトップで人気を集めていました。

揺れを適用しない設定として、ウィンドウルールとワークスペースルールにno_wobbleが追加されました。そのほか、ウィンドウ単位で発光を抑えるno_glowルールも加わっています。

ぼかしと画面共有を拡張

ぼかしには複数の方式が追加され、静止したものやアニメーションするものなどを選べます。Hyprlandで複数のバリエーションを切り替えられるほか、プラグインで種類を追加できます。ぼかしの強さを形状に応じて調整する比例ぼかしの設定も加わりました。

ワークスペース共有はHyprlandとXDPHの両方に実装されました。XDPHはHyprlandの画面共有に関係するコンポーネントで、ブラウザーや会議アプリから画面共有を始める際、共有元として特定のワークスペースを選べるようになります。

リリースには、シーン合成の追加や、ワークスペースの情報をウィンドウ描画へ渡す仕組みも含まれています。

設定形式とLua APIも変更

今回の版から、.conf形式の設定ファイルはサポートされなくなりました。Hyprlandは移行を数カ月前から告知していました。既存の設定を使う利用者は、0.57への更新時に設定形式を確認する必要があります。

Lua APIには、設定の再読み込みを行うhl.reload_config()、デバイス情報を取得するhl.get_devices()が追加されました。設定解除時のconfig.unloadイベントや、ウィンドウの最小化、状態更新に関するイベントも加わっています。

入力や設定には、モニター変更時にカーソルを移動するcursor:warp_on_monitor_change、タブレット入力の全体的な有効・無効設定、最初のクリックでフォーカスが変わるウィンドウの入力処理などが追加されました。古い設定変数については、エラーではなく非推奨の通知を出す変更も含まれています。これらに加え、リリースには多数の不具合修正が含まれています。