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出典: iij-engineering.co.jp

Starlinkと電源を一体化した可搬型Wi-Fi基地

IIJエンジニアリングは、衛星通信サービスStarlink、Wi-Fiアクセスポイント、蓄電池、ソーラーパネルなどを搭載した「EG アクセスポッド」を12月1日に提供開始します。月額レンタルで、初期費用は11万円、月額費用は33万円からです。

本体はカゴ台車型で、設置場所まで運び、起動ボタンを押せば最短10分でWi-Fiスポットを開設できます。電源工事や回線工事をせずに設置できる構成です。

同社は、屋外イベント会場や災害時の避難所、通信設備のない建設現場などでの利用を想定しています。イベントでは来場者向けWi-Fiのほか、キャッシュレス決済端末など、運営に必要な通信回線にも使えます。

標準構成はStarlink MiniとLTEの二重回線

標準構成では、Starlink Miniを主回線、LTEモデムを副回線とする冗長構成を採用します。Wi-Fi 6対応アクセスポイントから、来場者用と運営スタッフ用の2系統のSSIDを提供します。

性能目標は下り最大200Mbps、同時接続100台、無給電での連続稼働6時間以上です。IIJエンジニアリングは、日中にソーラーパネルで充電すれば稼働時間を延ばせるとしています。

電源は150Wのソーラーパネル2枚、MPPTコントローラ、容量1.5kWhのリン酸鉄リチウム蓄電池で構成します。蓄電池はパススルー充電に対応し、商用電源を接続して稼働時間を延ばすこともできます。

利用規模に応じて機器を選択

回線帯域、同時接続数、Wi-Fiの利用範囲、連続稼働時間に応じて、搭載する通信機器や蓄電池のサイズを選べます。IIJエンジニアリングは蓄電池残量や回線品質を遠隔で確認し、リモートサポートを提供します。

筐体はJIS規格のカゴ台車をベースにし、外形寸法は幅1,100mm、奥行き800mm、高さ1,700mmです。エレベーターへの積載やトラック輸送を想定した構造で、LEDの状態表示とワンタッチ起動を備えます。

初期費用は税別10万円、月額は1台あたり税別30万円からです。月額には通信量500GB分、機器レンタル、リモートサポートが含まれます。利用期間や台数で価格が変わるほか、運送料が別途かかります。

衛星通信には空の見通しが必要

Starlink Miniは、上空を移動する衛星との接続を保つため、空がよく見え、間に木の枝や屋根などの障害物がない場所に設置します。Starlinkアプリの障害物チェックで設置場所を確認できます。

Starlink Miniは電子走査アレイアンテナを採用し、視野角は110度です。方向調整が必要な場合は、アプリの案内に従って位置を合わせます。

Starlink Mini本体の平均消費電力は25~40Wで、入力定格は12~48V、60Wです。EG アクセスポッドでは蓄電池とソーラーパネルを組み合わせるため、設置場所には衛星への見通しに加えて日照も必要です。

災害時の通信確保を補う選択肢

災害時には停電や伝送路の断絶、基地局設備の故障によって携帯電話サービスに支障が出ることがあります。総務省は、能登半島地震で携帯電話サービスの支障が発災前と比べ最大約7割のエリアに及んだと説明しています。

総務省は、衛星インターネット機器について、空が開けた場所で使う必要がある一方、大容量・低遅延のインターネットを利用できるとしています。携帯電話の基地局が止まった場合に、避難所などで複数人がWi-Fiを使う手段の一つです。

能登半島地震では避難所や災害対策拠点で衛星インターネット機器が活用されましたが、据え付けや設定に苦労する場面もありました。総務省は蓄電池の大容量化や衛星回線の活用、官民連携による通信復旧支援に取り組んでいます。

IIJエンジニアリングは今後、製品の改良や搭載機器の拡充を進め、月額レンタルに加えて販売モデルも提供する予定です。

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