
28コアの記録が現行CPUを上回る
Intelの次期デスクトップCPU「Nova Lake-S」とみられる28コア製品のベンチマーク結果がPassMarkに掲載され、単一スレッドのスコアでCore Ultra 9 285KとRyzen 9 9950X3Dを上回りました。最も高い結果は5,210ポイントで、もう一つの結果は5,191ポイントです。
比較対象として選ばれたシステムでは、Core Ultra 9 285Kが5,059ポイント、Ryzen 9 9950X3Dが4,805ポイント、Core i9-14900KFが4,635ポイントでした。Nova Lake-Sとみられる結果は、それぞれ約3%、8.4%、12.4%高い値です。
このスコアは、PassMark PerformanceTest 11.1の「Manage Baselines」機能から見つかったものです。登録名は「Intel 0000」で、提出記録は9月までさかのぼりますが、製品名や市販モデルとの対応は記されていません。
CPU全体のスコアは別の結果に
複数の処理を含むCPU Markでは、28コアの結果は61,509ポイントでした。比較用システムのCore Ultra 9 285Kは67,274ポイント、Ryzen 9 9950X3Dは72,066ポイントで、いずれもNova Lake-Sとみられる結果を上回っています。
一方、Core i9-14900KFのCPU Markは58,074ポイントで、今回の28コア結果を下回りました。 単一スレッドの結果とCPU Markの順位は同じではなく、テスト項目によって比較結果が異なっています。
メモリーのテストでは、示された最高値が2,523.4ポイントでした。比較対象のCore Ultra 9 285K搭載システムは3,349.6ポイントで、約25%高い値です。
PassMarkの単一スレッドスコアが測るもの
PerformanceTestの単一スレッドテストは、マルチスレッド版と同じベンチマークを使い、実行するスレッドを1つにして測定します。 ベンチマークには整数演算、浮動小数点演算、圧縮、暗号化、ハッシュ計算、データの並べ替えや解析などが含まれます。
PassMarkのスコアは相対的な値で、百分率ではありません。 CPU Markは複数コアを使う処理を中心に構成される一方、単一コアで動くソフトでは単一スレッドの結果のほうが比較の手がかりになります。
実際のアプリやゲームは、処理の一部でストレージやネットワーク、画面更新を待つ場合があり、ベンチマークと同じようにCPUを使うとは限りません。スレッドを十分に活用しないソフトもあるため、CPU Markの差がそのまま個々のアプリの速度差になるとは限りません。
PコアとEコアの役割、OSの割り当て
Intelのハイブリッド設計では、Pコアは単一または少数スレッドの処理や、高い処理性能を必要とする作業を担います。Eコアは、複数スレッドに分けられる処理や、電力効率を重視する作業に重点を置きます。
Intel Thread Directorは、各スレッドが実行する命令の種類とコアの状態をナノ秒単位で監視し、その情報をOSへ渡します。OSはフィードバックなどをもとに、処理をどのコアへ割り当てるかを判断します。
OSのスケジューラーは、処理の開始や待機終了、優先度の変更、割り当て時間の終了などをきっかけにスレッドの実行先を決めます。優先度が高いスレッドが実行可能になると、より低い優先度の処理を中断する場合もあります。 こうしたコア構成とOSの割り当ては、単一スレッドのベンチマーク結果だけでは評価できない要素です。










