
68キーの有線モデル、価格は999元
Lenovoは中国で、磁気式ゲーミングキーボード「Legion R9」を発売しました。68キーのコンパクトな配列で、有線接続のみの製品です。発売価格は999元(約149ドル)に設定されています。
磁気式スイッチは、キー内部の磁石が動いて生じる磁場の変化をセンサーで検知し、入力を記録します。金属接点が物理的に触れて入力を検知する一般的な接点式とは仕組みが異なり、磁気を使う検知部分では接点の摩耗が抑えられます。
Lenovoは、通常仕様と、HuanoのClassic HiFi Latteをカスタマイズした仕様の2種類のスイッチを用意しています。カスタマイズ版は磁束密度が550Gs、作動力が約35gfで、数値は通常版と大きく変わらないとされています。
カスタマイズ版は耐久回数を公称1億2,000万回に
Lenovoは共同カスタマイズにより、スイッチの公称耐久回数を通常版の1億回から1億2,000万回に引き上げたと説明しています。
磁気式スイッチには、作動点を調整できる製品があります。キーがどの深さまで押されたときに入力するかを設定できます。磁石とセンサーの距離による磁場の変化を利用するため、キー入力の検知に物理的な接点を使いません。
磁気式の入力方式は、キーの動きに応じた反応を設定できるため、ゲーミングキーボードにも採用されています。
8,000HzはUSBの報告間隔を短縮
Legion R9は最大8,000Hzのポーリングレートに対応します。ポーリングレートはキーボードがUSB経由でコンピューターに入力状態を報告できる頻度を示し、8,000Hzでは報告間隔が理論上0.125ミリ秒になります。
1,000Hzの場合の報告間隔は1ミリ秒です。入力イベントが報告間隔の中間で生じると仮定した理論値では、次の報告までの平均待ち時間は1,000Hzで約0.5ミリ秒、8,000Hzで約0.0625ミリ秒となり、差は約0.4375ミリ秒です。
この差はUSBで報告する段階の待ち時間に関するもので、キーを押してから画面に反映されるまでの遅延全体を示す数字ではありません。キーのスキャン頻度やファームウェア、USB接続、OS、ゲーム処理、画面描画も入力経路に関わるため、8,000Hzへの対応だけで全体の遅延が同じ幅だけ短くなるとは限りません。
接続、筐体、発光機能
Lenovoは、内蔵するNeptune MCUによって遅延を0.1ミリ秒にすると説明しています。また、キーボードはアルミ合金製の筐体を採用し、全体に150個のARGB LEDを配置しています。
ポーリングレートはFnキーで切り替えられます。キーキャップはLegionデザインの前面印字タイプと透明タイプから選べ、カラーは2種類です。
スイッチ部には「6層HiFi」構造の内部コアを備えるとLenovoは説明しています。製品にはカスタマイズ版と通常版のスイッチがあり、購入時に選択できます。
AULAの候補製品とは接続方式が異なる
Notebookcheckは、類似製品の候補としてAULA Hero 68 XSを挙げています。AULAによると、Hero 68 XSは磁気式のHall-effectスイッチを採用し、USB-C、有線、2.4GHz、Bluetoothの接続に対応します。
AULAの仕様では、USB接続と2.4GHz接続のポーリングレートはいずれも8,000Hzです。バッテリー容量は6,000mAhで、配列は65%です。
Legion R9は有線接続のみの68キー製品で、AULA Hero 68 XSは無線接続も選べる65%配列の製品です。両製品は磁気式スイッチと8,000Hz対応を共有しますが、接続方法や配列、スイッチの仕様は異なります。









