Logitechマウス設定ツール「OpenLogi」、Windows・macOS・Linuxに対応
出典: openlogi.org

Logitech Options+の代替を掲げるオープンソースの設定ツール「OpenLogi」が公開されています。ボタン割り当てやDPI、SmartShiftをマウスに直接設定でき、アカウント登録やテレメトリーを使わない設計です。Logitechのマウス設定ソフトをめぐっては、Options+はMacで動作が重く、クラッシュや通信が発生するとの指摘もあります。

HID++で設定をマウスへ反映

OpenLogiはRustで開発され、Logitech独自の通信プロトコル「HID++」で対応デバイスを操作します。設定変更はデバイスへ直接送られ、ボタン割り当てなどは利用者が管理するTOML形式のファイルにも保存されます。

ボタンには、用意された44種類の操作を割り当てられます。カスタムショートカットやアプリの起動、スクリプトも設定でき、DPIの値や切り替え用プリセット、スクロールホイールのラチェットとフリースピンの動作も調整できます。

この仕組みでは、機器が対応する機能を専用コマンドで変更します。この点はLogitechの従来ツールやLinux向けのSolaarと共通しています。SolaarもHID++などのコマンドでデバイスを制御しますが、設定できる内容は機器ごとの対応機能によって異なります。

3つのOSと複数の接続方式

OpenLogiはmacOS、Linux、Windows向けの署名済みインストーラーを提供しています。macOSではHomebrewまたはディスクイメージ、LinuxではDebian系、RPM系、Arch向けのパッケージ、Windowsではインストーラーを利用できます。

接続方法はLogi Bolt、Unifying、Lightspeedの各レシーバー、Bluetooth、USBケーブルに対応します。デバイス一覧では、接続中の機器のバッテリー残量や充電状態も確認できます。

SolaarもLinuxで動作し、対応するレシーバー経由の無線接続、USB接続、Bluetooth接続のLogitech製キーボード、マウス、トラックパッドを管理します。GUIに加えてコマンドラインからも利用でき、対応機器のペアリングや解除、一部設定の変更にも対応しています。

アカウント不要、設定はローカルに保存

OpenLogiはアカウントやクラウドを必要とせず、ボタン割り当てなどの設定を端末外へ送信しないとしています。アプリ内の更新確認は初期状態で無効で、利用者が有効にした場合だけ確認が行われます。

設定ファイルは手動で別の端末へコピーできます。デバイスはレシーバーの識別情報とスロット、または本体のシリアル番号で識別されるため、移行先でも同じマウスの設定を引き継げます。

macOSでサイドボタンを再割り当てするには、アクセシビリティ権限が必要です。OpenLogiはイベント処理にmacOSの仕組みを使います。一方、ジェスチャーボタン、サムホイール、DPI、SmartShiftをHID++経由で操作する場合、この権限は不要だと説明しています。

対応状況と利用時の注意点

OpenLogiとLogitech Options+を同時に起動するとHID++へのアクセスが競合し、1つのレシーバーを同時に操作できません。LinuxではSolaarとの併用でも同様に競合するため、OpenLogiの起動前に終了する必要があります。

Boltのペアリングはアプリ内で利用できますが、UnifyingとLightspeedのペアリング機能は開発中です。新しい機器を登録する場合は、機能が追加されるまでLogitechのツールまたはSolaarで一度ペアリングし、その後OpenLogiで操作する手順が案内されています。

Options+の設定インポートはまだ利用できず、取り込み機能は開発中です。アプリごとに設定を切り替える機能は後のリリースに予定され、Logitech Flowのような複数コンピューター間のポインター・クリップボード共有はロードマップに記載されています。