
512GB構成はM5 Ultraの上位モデル限定
AppleはMac Studioで、ユニファイドメモリー512GBの構成を選べるようにしました。対象はM5 Ultra搭載機のうち、36コアCPUと80コアGPUを備えるモデルです。
512GBは、同モデルの96GB構成から15,500ドル(約240万円)の追加で選択できます。1TBストレージを組み合わせた場合の米国価格は22,299ドル(約350万円)です。
ストレージは最大16TBまで選べ、その構成の価格は29,799ドル(約470万円)です。M5 Max搭載のMac Studioは最大128GBのメモリー構成を引き続き提供しており、512GBはM5 Ultraの上位構成に限られます。
価格と構成の内訳
M5 Ultra搭載Mac Studioは、96GBメモリー、30コアCPU、64コアGPU、1TBストレージの構成が5,499ドル(約87万円)からです。36コアCPU・80コアGPUへの変更には1,300ドル(約21万円)が加わり、512GBメモリーへの変更でさらに15,500ドル(約240万円)が必要です。
注文品の到着時期は、構成を選ぶ際の見積もりで11月下旬から12月上旬とされています。
ユニファイドメモリーがCPUとGPUで共有される仕組み
ユニファイドメモリーは、CPUとGPUが同じメモリー領域を使う方式です。AppleシリコンはCPUやGPUなどを1つのSoC(システム・オン・チップ)にまとめ、この構成を採用しています。
一般的なディスクリートGPU搭載機では、CPU側のメモリーとGPU専用のVRAMが分かれています。ユニファイドメモリーでは、GPUとCPUが同じメモリー上の画像やテクスチャーなどのデータを共有し、PCIe経由で複製する必要がありません。
このため、512GBという容量はCPU側とGPU側で別々に512GBずつあるという意味ではなく、両者が共有するメモリーの容量です。アプリが利用できる量や処理速度は、作業内容やソフトウェアの実装によって変わります。
ローカルLLMでの容量と注意点
ローカルLLMの推論では、モデルのパラメーターだけでなく、推論中の中間データやKVキャッシュなどもメモリーを使います。2025年の研究は、AppleシリコンとNVIDIA GPUを含む5つの構成で、80億から4,050億パラメーターのモデルを対象に評価しました。
同研究は、容量の大きいユニファイドメモリーが超大型モデルを扱う際に利点となる一方、低ビット量子化が常に推論を速くするわけではないと報告しています。量子化はモデルの重みが占める容量を抑えられますが、実際の速度は演算性能やメモリー帯域幅、量子化方式に左右されます。
PromptQuorumは、ガイドでM5 Ultraの512GB構成なら1,200億以上のパラメーターを持つモデルを扱えると見積もり、700億パラメーターのFP16モデルにも触れています。この数値は構成上の見積もりで、モデルの重み以外に必要な作業領域や量子化方式によって、実際に利用できるモデル規模は変わります。











