
英国Maevingの電動バイク「RM2」は、後輪一体型モーターによる静かな走行と、取り外して充電できる2個のバッテリーを備えます。一方、試乗では加速や乗り心地、充電の扱いやすさに課題がありました。価格は1万995ドル(約170万円)からで、近距離の移動を主な用途とするモデルです。
後輪モーターと二人乗りの車体
RM2は、Maevingが展開する3モデルのうち、長いシートと頑丈なフレームを採用した二人乗り仕様です。RM1SとBlackoutは一人乗り用のシートを備えます。3モデルは基本的な駆動系とバッテリー技術を共有しています。
後輪には、最高出力15馬力、最大トルク193ポンド(約4万1,000円)フィートのハブモーターを搭載します。ハブモーターは車輪に組み込まれる方式で、RM2はチェーンやベルトを介さず後輪を駆動します。
Maevingが公表する最高速度は時速70マイル、航続距離は最大80マイルです。価格は1万995ドル(約170万円)からで、米国向けの製品情報では納車まで4〜6週間とされています。
静かな走行と加速の限界
モーターが後輪に一体化しているため、試乗では駆動系の音がほとんど聞こえず、主に風切り音が聞こえました。一方、前輪のフェンダーは段差を越えるたびに振動音を立てたと、The VergeのTim Stevens氏は記しています。
試乗車は最も出力の高いモードで、スロットルを開け続けても時速63マイルを少し超える程度でした。前傾姿勢を取ると時速67マイルまで伸び、下り坂では公称値の時速70マイルに達した一方、上り坂では時速60マイルを保つのにも苦労したといいます。
この結果を踏まえ、Stevens氏は後席に人を乗せて走ることに不安を示しました。二人乗りの車体ですが、試乗時の加速性能では、同氏は乗客を乗せて走ることをためらうと評価しています。
着脱式バッテリーと充電方法
車体には2個の着脱式バッテリーがあり、グリップのボタンで開くドアから取り出して室内で充電できます。各バッテリーの容量は2.73キロワット時、重量は36ポンド(約7,600円)です。
試乗では、ドアを開けるボタンが一度で作動しないことがありました。また、ドアを閉じた後もエラー表示が消えるまで、開閉を繰り返す必要がありました。バッテリーの持ち手は薄いプラスチック製で、日常的に持ち運ぶには負担があるとStevens氏は評価しています。
公称の航続距離は最大80マイルですが、標準モードでは速度が時速45マイルに制限されます。スポーツモードで試乗した際の平均航続距離は、1回の充電あたり約50マイルでした。車体に接続して充電する方法もありますが、標準コネクター用のアダプターは440ドル(約7万円)で、充電速度は上がりません。
近距離向けの実用性と価格
RM2の重量は320ポンド(約6万7,000円)、シート高は30.5インチです。重量とシート高が低く、扱いやすかったとStevens氏は述べています。また、燃料タンクに見える部分は施錠できる収納スペースで、車載充電器も収められます。
一方、同氏は高速道路や、自宅から25マイルを超える距離の移動には使いたくないとし、長距離旅行には向かないと評価しました。標準充電器では80%まで充電するのに4時間かかるとしています。
試乗車にはマット塗装、上位サスペンション、カーボンファイバー製フェンダーが装着され、価格は1万3,275ドル(約210万円)でした。標準モデルの価格は1万995ドル(約170万円)で、メーカーは標準のリアサスペンションと調整機能付きのオプションを用意しています。









