Reliable Robotics
出典: reliablerobotics.com

1億1,500万ドル(約180億円)を追加調達

自律飛行技術を開発する米Reliable Roboticsは、シリーズDの延長ラウンドで1億1,500万ドル(約180億円)を調達しました。今回の調達で同ラウンドの総額は2億7,500万ドル(約430億円)となり、同社の評価額は10億ドル(約1,600億円)を超えました。

調達額のうち9,000万ドル(約140億円)はNimble Partnersが主導する株式投資で、2,500万ドル(約40億円)はSilicon Valley Bankからの融資です。Gideon Strategic Partners、RockCreek、Geek Ventures、Gold Hill Capital、Sparkwave Capitalなども投資家に名を連ねています。

Reliable Roboticsの累計調達額は3億8,000万ドル(約600億円)です。同社は約10年にわたり、既存の航空機に搭載できる自律飛行システムの事業化に取り組んでいます。

機内に操縦士を残す自動操縦

同社が最初に認証を目指す製品は「continuous autopilot engagement」です。エンジン始動から地上走行、離陸、着陸までをシステムが担い、操縦士は機内に残ってタッチスクリーンから操作します。

共同創業者兼CEOのロバート・ローズ氏は、このシステムの認証取得まで18〜24カ月を見込んでいます。連邦航空局(FAA)への証拠提出を続け、認証に向けて進展していると述べました。

次の段階では操縦士がコックピットを離れ、地上の管制拠点から航空機を操作する仕組みを目指します。ローズ氏は、この認証には少なくとも3年かかるとの見通しを示しています。

機器の認証と運航の認可

FAAの航空機認証では、設計と規則への適合方法を審査し、地上試験や飛行試験で安全な運航を確認します。機体の保守要件や運航への導入可否も審査します。

Reliable Roboticsには、機器や航空機の認証に加え、航空会社としての運航認可も必要です。FAAは航空機搭載機器を認証し、航空会社の運航には別の規則に基づく認可が必要です。

同社のReliable Airlinesはニューメキシコ州アルバカーキを拠点とし、セスナ・キャラバン6機で週6日、貨物を運んでいます。航空会社の認可では、運航範囲に応じて機体の適合性や保守記録、運航マニュアル、管理責任者、訓練計画などが審査項目になります。

固定式レーダーと航空会社の計画

同社は衝突回避レーダーも自社開発しています。一般的なレーダーが周囲を走査するために動くアンテナを使うのに対し、同社のソリッドステートレーダーには可動部がなく、より遠距離を高解像度で走査するとローズ氏は説明しています。

ローズ氏によると、可動部がないことで保守が容易になり、費用も抑えられます。レーダーは空中だけでなく地上でも、ほかの航空機や設備との衝突防止に使う設計で、同氏は2027年末までの認証取得を見込んでいます。

最終段階として、同社は自律飛行技術を使う航空会社Reliable Airlinesの認証を目指しています。投資家のジョン・バーバンク氏は、同社の仕組みは特定の機体だけでなく、複数の機種に採用できる可能性があるとの見方を示しました。