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出典: media.smart.com

限定999台のCouture Editionが完売

Smartの小型電気自動車「#2」は、発売を記念した限定仕様「Couture Edition」が、販売対象となった欧州各国で完売しました。限定台数は999台で、販売開始から2週間で注文枠が埋まりました。

Couture Editionは、最上位のPremium仕様をベースにしています。白いマット塗装の車体にプラチナゴールドのルーフを組み合わせ、ゴールドの装飾を施した16インチホイールなどを備えます。

一方、通常仕様の注文は続いています。Couture Editionの完売は限定車に関するもので、#2全体の注文受付が終了したわけではありません。

2人乗りの小型車として復帰

#2は、Smartの2人乗り小型車「Fortwo」のコンセプトを引き継ぐ電気自動車です。全長は2.75メートルで、前後のオーバーハングを短くした車体と、6.95メートルの最小回転半径を特徴とします。

欧州での開始価格は、ドイツ、フランス、イタリアなどで1万9,990ユーロ(約350万円)です。ドイツではPure、Pure+、Premium、Couture Editionの4仕様が設定されています。

販売地域での先行注文は2026年10月13日に始まり、オンラインでの全面的な販売開始は2027年前半の予定です。価格や装備は地域ごとに異なる場合があります。

航続距離と価格は競合車との比較材料に

#2のWLTP航続距離は最大290キロメートルで、バッテリー容量は約36キロワット時です。WLTPは車の燃費や電費、航続距離を測る試験方式で、発表された数値は認証手続き中の目標値とされています。

直流(DC)急速充電は最大65キロワットに対応し、条件が整えば充電残量を10%から80%まで約20分で増やせます。交流(AC)充電はPureが最大7.4キロワット、上位仕様が最大11キロワットです。

ACEの比較では、開始価格はDacia Springの価格を200ユーロ(約3万5,000円)上回る一方、Springは4人乗りです。#2は航続距離と充電出力で優位とされ、価格、乗車人数、航続距離のどれを重視するかで比較の見方が変わります。

LFPバッテリーが持つ利点とトレードオフ

#2はリン酸鉄リチウム(LFP)バッテリーを採用しています。EVに使われるもう一つの代表的な方式、ニッケル・マンガン・コバルト系(NMC)と比べ、LFPは一般にセル当たりのコストが低く、鉄やリンを主な材料とします。

LFPはNMCより熱的に安定し、熱暴走が始まる温度も高い傾向があります。高温環境では、LFPの方がNMCより劣化を抑えやすいという比較もあります。

一方、NMCは重量当たりのエネルギー密度が高く、航続距離を重視する用途に適しています。LFPはコストや耐久性、安全性の面で利点がある一方、エネルギー密度では不利になり得ます。#2のWLTP航続距離は最大290キロメートルで、車両としての実際の使い勝手はこの数値や充電条件と合わせて考えることになります。