
System76の容積11リットルのLinuxデスクトップ「Thelio Prime」は、11月18日に発売予定です。AMD Ryzen 9000シリーズを搭載し、グラフィックス、メモリー、ストレージを選べます。価格は1,599ドル(約25万円)からです。CPUとGPUを別々の熱室に収める設計で、パネルは工具を使わずに開けられます。

11リットルの筐体と発売日
Thelio Primeの筐体は、高さ288ミリ、幅148.9ミリ、奥行き281.9ミリです。机上や棚など、限られたスペースにも設置できます。横置きにも対応し、磁石式の脚を底面から側面へ付け替えられます。

発売予定日は11月18日です。Thelio PrimeはSystem76のデンバー工場で製造されます。価格は1,599ドル(約25万円)からで、構成によって異なります。
OSはPop!_OS 24.04 LTS with COSMIC Desktop Environment、またはUbuntu 24.04 LTSです。Pop!_OSはSystem76が開発するLinuxディストリビューションで、COSMICはそのデスクトップ環境です。
Ryzen 9000シリーズと選べる構成
CPUにはAMD Ryzen 9000シリーズを採用します。Ryzen 9000シリーズのデスクトップ向けCPUはZen 5アーキテクチャを採用しています。ZenはAMDのCPUコア設計です。Zen 5では、分岐予測の精度と遅延、パイプラインやベクトル処理のスループット、並列処理に関わる設計が改良されています。
AMDは、Zen 5を採用したRyzenのシングルスレッド性能について、前世代からIPCが約16%向上したと説明しています。IPCは、CPUがクロックあたりに処理できる命令数を表す指標です。この数値はアーキテクチャの世代比較に関するもので、Thelio Prime全体の性能を示すものではありません。
グラフィックスはRyzenの内蔵AMD Radeonに加え、AMDまたはNVIDIAの単体GPUを選べます。メモリーはデュアルチャネルDDR5で最大96GB、ストレージはNVMe SSDで最大8TBです。M.2スロットはPCIe Gen5とGen4を各1基備えます。
冷却と部品交換を考えた設計
CPUとGPUには、それぞれ独立した熱室を設けています。小型筐体でも各部品に個別の空気の流れを確保する設計です。
側面などのパネルは工具なしで開けられ、磁石で固定します。内部を清掃しやすく、市販部品への交換や増設にも対応する構造です。メモリーとNVMeストレージは、それぞれ最大96GBのDDR5、最大8TBのNVMeストレージを選べます。
小型デスクトップの設計例として、PC GamerがレビューしたFramework Desktopは、APUと128GBメモリーが基板に半田付けされ、チップやメモリーを交換できない構成でした。同誌は同機の静かで低温な動作を評価する一方、アップグレード性には疑問を示しています。
接続端子と電源
前面上部にはUSB-CとUSB-Aを各1基、マイク端子とヘッドホン端子を備えます。背面にはUSB 3.2 Gen2 Type-Aを2基、USB-Cを1基、USB 3.2 Gen1を1基、USB 2.0を4基配置しています。BIOS Flashbackボタンと、マイク入力・ライン出力も背面にあります。
ネットワークは2.5GbE有線接続に加え、Wi-Fi 6EとBluetooth 5.2に対応します。電源ユニットは600Wで、80+認証を取得しています。内蔵グラフィックスを選んだ場合の映像出力はHDMI 2.1と、DisplayPort 1.4に対応するUSB-Cです。
単体GPUを選ぶ場合、映像端子はグラフィックス構成によって異なり、多くの構成ではDisplayPort 3基とHDMI 1基を備えます。価格は1,599ドル(約25万円)からで、CPU、GPU、メモリー、ストレージの構成ごとに設定されます。











