A white and teal volkswagen id. buzz van
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GTCベルリンでHyperion搭載車を披露

NVIDIAは2026年10月21日、ベルリンで開いた技術カンファレンス「GTC Berlin」の基調講演で、フォルクスワーゲン商用車部門の自動運転車「ID. Buzz AD」を紹介しました。同車はNVIDIAの自動運転プラットフォーム「Hyperion」を採用し、複数の自動運転システムに対応する車両基盤として披露されました。

Hyperionは共通のコンピューティング環境とセンサー構成を提供し、自動運転システムの統合や検証を支援する設計です。NVIDIAは、この基盤をロボタクシーや商用輸送サービス向けの車両開発に使うとしています。

NVIDIAは同じ講演で、メルセデス・ベンツ、ボルボ、ジャガー・ランドローバーなどの自動運転関連の取り組みも紹介しました。欧州では、乗用車、ロボタクシー、貨物輸送など異なる用途でHyperionを使う構想が示されました。

ID. Buzz ADの開発とサービス構想

ID. Buzz ADは、フォルクスワーゲン傘下のモビリティ企業MOIAが自動運転モビリティサービス向けに開発してきた車両です。MOIAは2025年6月、量産仕様のID. Buzz ADと、車両、運行管理ソフトウェア、事業者向け支援を組み合わせたサービス構想を公表しました。

構想には、自動運転車の配車や車両管理、乗客対応を担うソフトウェア基盤と、事業者の導入や運行を支援する仕組みが含まれます。当時、ID. Buzz ADにはMobileyeの自動運転システムが搭載されるとされていました。

MOIAは、ID. Buzz ADのEUおよび米国での無人運行認証取得を計画していました。自動運転システムの遠隔監視や緊急時対応など、SAEレベル4車両に関する要件を想定した運行基盤も、同社の構想に含まれていました。

ロサンゼルスで公道試験

米国では、MOIA AmericaがID. Buzzの自動運転車をロサンゼルスの公道で試験しています。試験車には安全要員が乗車し、100台を超える規模で実環境での検証を進める計画です。

車両は13台のカメラ、9基のライダー、5基のレーダーからなる計27個のセンサーを備え、センサー情報をMobileye製コンピューターで処理します。この情報は、救急車などの緊急車両が関わる場面も想定した走行判断に使われます。

Uberの配車サービスを通じた乗車提供は2026年後半に始める予定です。試験車による公道検証を経て、将来的には複数の米国都市でID. Buzzを使った配車サービスを展開する構想です。

Hyperionと自動運転開発の広がり

MOIAの既存車両にはMobileyeのシステムが採用されています。今回披露されたID. Buzz ADはHyperionを基盤とし、複数の自動運転システムに対応する車両プラットフォームです。

NVIDIAは自動運転開発向けに、車載推論用モデル「Alpamayo 2 Edge」や、走行データを整備する仕組み、シミュレーション用モデルなども発表しました。これらは、走行環境の認識、学習用データの準備、性能評価などを支援する開発ツールです。

NVIDIAは安全性評価の枠組み「Halos SAFE」も発表しました。シミュレーション、ソフトウェアとハードウェアを組み合わせた評価、公道試験、車両群の監視をつなぎ、評価結果を追跡できる形で記録する仕組みです。