Elfyn Evans
出典: ichef.bbci.co.uk

スコットランドで初のWRC開催

ラリー・スコットランドは2027年9月30日から10月3日まで、スコットランド北東部のアバディーンシャーで開催されます。2027年の世界ラリー選手権(WRC)全15戦の第12戦に組み込まれ、英国でWRCの一戦が開かれるのは2019年以来です。

エルフィン・エバンスにとっては地元開催となります。エバンスは2026年のWRC年間王者となり、英国勢に25年ぶりのタイトルをもたらしました。

2027年には米国も開催地に加わります。米国でWRCのポイント対象戦が行われるのは1988年以来で、ラリー・スコットランドと米国の2か所が新たな開催地となります。

新設戦を含む2027年の日程

シーズンは1月21〜24日のラリー・モンテカルロで始まり、2月のスウェーデン、3月のサファリ・ラリー・ケニアへ続きます。春にはクロアチア、カナリア諸島、日本でターマック(舗装路)戦が行われ、6月下旬にはギリシャのアクロポリス・ラリーが予定されています。

イタリア戦は9月から7月へ移り、開催地もサルデーニャ島のグラベル(未舗装路)からローマのターマックへ変更されます。エストニアとフィンランドの高速ラリーは、夏の連続開催を維持します。

8月26〜29日のラリーUSに続いてスコットランド戦が行われ、その後は南米のパラグアイ、チリ、11月のサウジアラビアへと続く日程です。ポルトガル戦は2027年のカレンダーに含まれず、2028年の復帰に向けた協議が続いています。

WRC27規定は車両価格を抑制

2027年シーズンからWRC27技術規定が導入されます。FIA(国際自動車連盟)は規定の適用期間を10年とし、安全セルと呼ばれる乗員保護構造を共通化して、車両設計の複雑さとコストを抑える方針です。

共通の安全セルには、ハッチバック、セダン、SUVなど幅広い形状のボディを組み合わせられます。市販車に似せた外観に加え、ラリー専用のデザインも想定されています。

FIAは車両価格に34万5,000ユーロの上限を設け、現行世代と比べて50%を超えるコスト削減を掲げています。部品価格の規定や耐久性を高める設計に加え、人員や輸送の抑制、現地施設の活用、遠隔でのデータ連携によって、チーム運営費も減らす計画です。

動力方式の選択肢と参入の幅

WRC27規定は動力方式を一つに限定せず、持続可能燃料を使う内燃機関、ハイブリッド、電動を選択肢に含めます。FIAが当初想定するのは、2027年に持続可能燃料を使う内燃機関で参戦する形です。

FIAはトップカテゴリーへの参加を制限する要因の一つとしてコストを挙げています。車両価格と運営費を抑え、チームやメーカーが参入しやすくすることが新規定の狙いです。規定では、メーカーに加えてチームやチューナーも車両を開発できます。

2027年は新プロモーターのもとで新規定が始まり、Mスポーツとの協業によるフォードのメーカー参戦も予定されています。BBCによると、ラリー・スコットランドを含む全戦で、ライブの競技区間やパワーステージ、ハイライト番組、デジタル配信が行われます。