
破損が集中する画面の位置
iPhone Duoの画面破損について、分解調査でヒンジ内部の部品が関係する可能性が浮上しました。複数の利用者が、開閉時に引っ掛かりや音がした後、内側の画面に不具合が出たと報告しています。
YouTuberのCuriousHagi氏は耐久テストで画面の破損を再現し、本体を分解しました。ヒンジは中央の歯車状の機構と複数の連結部品で構成され、中央付近の連結部品は上下の部品より薄く、小さな切り欠き部分で折れていました。
その部品が支持板と接する箇所には、何かが引っ掛かった可能性を示す跡もありました。複数の破損報告で同じ場所に亀裂が見られることと合わせ、ヒンジの動きが画面に影響した可能性が注目されています。
iFixitが挙げた複数の可能性
iFixitはCTスキャン、分解映像、特許情報からヒンジの3Dモデルを作り、報告された破損位置と照合しました。損傷の報告は、画面をつなぐケーブル用の隙間から中央のヒンジ支持部へ移るあたりに集まっています。
候補の一つは、折りたたむ際に中央の支持バーが適切に引き込まれず、画面に強い圧力がかかることです。別の可能性として、開閉を導く湾曲レールが周囲の部品より持ち上がり、画面に干渉する構造も挙げられています。
破損箇所では複数の部品の縁が近接し、薄い画面の支持状態が変わるため、折り曲げ時の負荷が集中する可能性もあります。MacRumorsは、異物の挟まり、繰り返しの折り曲げ、製造上の不具合に加え、配線の問題でも似た表示不良が起きる可能性を紹介しています。
ほこりと修理のしやすさ
iFixitの蛍光粉じんテストでは、ヒンジから異音が出た一方、内部へ入り込んだ粉じんは比較的少なかったとされています。MacRumorsによると、粉じんはヒンジにも入り、Galaxy Z Fold8やPixel 11 Pro Foldを同様に試した場合より少ない量でした。
iFixitはiPhone Duoに暫定で10点中5点の修理スコアを付けました。折りたたみスマートフォンに対する同社の採点としては最高ですが、交換部品が入手可能になる前の暫定評価です。
外側の画面は取り外しやすく、内側の画面周囲の枠も破損させずに外せます。電気的に剥がせる接着剤を使ったバッテリーは、強くこじ開けずに取り外せる一方、内側の画面とヒンジは修理上の難所とされています。
過去の折りたたみ端末で報告された故障
Galaxy Z Fold 4では、ヒンジが完全に開かなくなったり、開閉時に内側の画面が壊れたりしたという利用者の報告がありました。Galaxy Z Fold 2以降のヒンジに設けられたブラシは、開閉時にごみを掃き出す役割を持ちます。
TechRadarとTom’s Guideは、ブラシを固定する接着剤が劣化し、ブラシや接着剤が機構に詰まる可能性を報じています。ゲーム中の発熱や高温環境が接着剤の劣化に関係するとの見方も、利用者の報告とともに紹介されました。
これらの報告では、Galaxy Z Fold 3でもブラシや接着剤がヒンジに詰まったとする事例があり、Galaxy Z Fold 5についてもヒンジの引っ掛かりが投稿されていました。iPhone Duoでは別の構造上の可能性が調査されており、今回の分解結果は破損原因の確定には至っていません。











