
モニター価格が上昇しています。アイ・オー・データ機器は液晶ディスプレイなど32型番の価格を10月1日から改定しました。Dellでもモニターの出荷価格を引き上げる社内通知が出たと報じられています。背景にはパネル以外の部品コスト上昇もあります。
アイ・オーはゲーミングモニター4型番を値上げ
アイ・オー・データ機器が価格を改定したのは、液晶ディスプレイなど計32型番です。ゲーミングモニターは4型番が対象で、改定率は6.1~14.5%です。
対象には大画面モデル21型番や医療画像参照用モデル2型番も含まれます。改定率は大画面モデルが4.4~15.4%、医療画像参照用モデルが9.8~12.8%です。
同社は半導体部品や原材料の価格上昇に加え、輸送費や燃料費など、製造に関わるコストの上昇を改定理由に挙げています。ゲーミングモニター以外の製品も対象です。
Dellは10月から3~5%引き上げとの報道
Dellのモニター部門では、2026年10月から出荷価格を3~5%引き上げる社内通知が出たと報じられています。対象は主にミドルレンジからハイエンドのモデルで、ローエンドの新製品は含まれないとされています。
Dellは7月に生じたコスト上昇を自社で吸収していたと報じられています。10月からの値上げが伝えられています。
中国では同一モデルの実売価格も上昇
中国では2026年8月のゲーミングモニターのオンライン平均販売価格が、前年同月比で約7%上がりました。購入者が高額商品を選ぶ傾向も、平均価格に影響したとされています。
洛图科技のアナリスト劉陽氏は、7月下旬から約2カ月間、同一モデルを追跡した結果、主要モデルの実売価格が約10~15%上昇したとしています。オンライン平均販売価格とは別に、同じ製品の実売価格も上がりました。
PhilipsやAOCなども、ここ数カ月で価格を引き上げたと報じられています。
パネル価格は横ばい予測、部品コストが圧力に
TrendForceは、モニターパネルの需要が2026年第4四半期に前期比8%減ると予測しています。一方、部品コストの急上昇でパネルメーカーには値下げ余地が乏しく、10月のモニターパネル価格は全体として横ばいの見通しです。
今回の値上げ要因には、パネル価格だけでなく、他の部品コストの上昇も挙げられています。パネル価格が横ばいでも、製造工程にかかる部品費用が上がれば、モニターの価格改定につながる場合があります。
液晶モニターでは、パネル価格自体が上昇する局面もありました。2026年3月には上流コストと工場能力の制約が価格上昇要因となり、4月も値上げが見込まれていました。ディスプレイドライバーICやタイミングコントローラーICの値上がりも要因として挙げられています。
国内外で異なる値上げの段階
アイ・オーの価格改定は10月1日に実施されました。Dellの値上げは社内通知が出たとの報道段階です。











