
煙と高温でマナウスの学校が休校
ブラジル・アマゾン最大の都市マナウスで、森林火災の煙による大気汚染を受け、公共学校が休校しました。市は生徒と教育関係者の健康と安全を守るためと説明しています。再開日は決まっていません。
人口230万人のマナウスでは、水曜日だけで749件を超える火災が発生し、空気の質が悪化しました。アマゾナス州では9月に3,700を超える火災ホットスポットが記録され、前年のほぼ4倍に達したとされています。
木曜日には気温が40度に達し、市当局は屋外での運動を控えるよう呼びかけました。公共部門で働くエルラン・デ・サントス氏はAFPに、煙と暑さの両方で呼吸に問題が生じ、苦しいと話しました。
エルニーニョが乾燥と火災リスクを高める仕組み
エルニーニョは、赤道付近の太平洋中部・東部で海面水温が上がる自然の気候変動です。海と大気の状態が変化し、世界各地の風や雨のパターンにも影響します。
アマゾンでは、エルニーニョに伴う乾燥や高温が干ばつを強め、植生を乾燥させて火災が広がりやすい環境をつくります。アマゾン地域監視所(ARO/ACTO)のイザベル・ヴィレラ氏は、気温上昇と湿度低下が重なると、地域で発生した火がより強く、広範囲に及び、消火しにくくなると説明しています。
乾燥した森林に火が入ると、樹冠の下でくすぶり続け、樹木を枯らして森林をさらに乾燥させることがあります。Rainforest ARCCは、森林の乾燥が進むと次の火災が起きやすくなる循環につながると解説しています。
火災ホットスポットは火災の規模を示さない
ブラジル国立宇宙研究所(INPE)が公表する火災ホットスポットは、衛星が検知した燃焼活動の地点です。ホットスポットの数は個々の火災の大きさを示しません。衛星データだけでは、樹冠の下の火災や、草地・農地・伐採地のどこで燃えているかも判別できません。
米議会調査局(CRS)は、干ばつや降水量・水分の長期的な減少によって、アマゾンの火災の範囲や広がりが強まることがあると説明しています。エルニーニョによる降水量の減少も、一部の火災が起きやすくなり、激しさや範囲が増す要因になり得ます。
衛星による火災検知の結果は、使うアルゴリズムによって異なります。Embrapaなどの研究者による比較では、INPEのアルゴリズムは高温の大きな火を少数の誤検知で検出しました。一方、NASAとメリーランド大学の方式は、より多くの火を検出し、誤検知も多くなりました。
市内の汚染と行政の対応
APによると、マナウス市は大気汚染物質の濃度が平均で1立方メートル当たり196マイクログラムに達したと発表しました。同市はこの濃度を不健康な水準とし、通常の範囲として示した約3〜9マイクログラムを大きく上回ると説明しています。
市は公共学校の授業を取りやめ、住民にマスクの着用を促しました。また、大気の質の悪化を理由に、市の行政施設での対面勤務も停止しました。
ブラジル環境省は、アマゾナス州に消防隊と航空機を派遣して消火活動を支援していると発表しました。同省は農村部の土地所有者にも火災の予防と消火を求め、違法な火の使用を抑えるため現地調査を強化するとしています。











