An underwater view of an ancient dugout canoe
出典: th-thumbnailer.cdn-si-edu.com

ウィスコンシン州のピウォーキー湖で、ボランティアでごみ拾いをしていた男性が丸木舟を見つけました。州の歴史協会の調査で、白いオーク材の舟は約1,000年前のものと判定され、先住民の意向に沿って湖底に残されます。

A man in a scuba dive suit in the water
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ごみ拾いの潜水中に湖底で発見

ダイバーのマーク・シャハトナー氏は2026年5月6日、ピウォーキー湖でボランティアの清掃活動に参加していました。水深約15フィート(約4.6メートル)の湖底で長い物体を見つけ、近づいて丸木舟と気づくと、場所を記録し、ウィスコンシン歴史協会の海洋考古学者タマラ・トムセン氏に連絡しました。

An overhead view of a dugout canoe
出典: th-thumbnailer.cdn-si-edu.com

発見から5日後、シャハトナー氏とトムセン氏は現場に戻り、寸法の測定、写真や動画の撮影、木材の小片の採取を行いました。舟は長さ17.3フィート(約5.3メートル)、最も幅の広い部分で1.8フィート(約55センチ)あり、側面の厚さは2.5インチ、底面は4.8インチです。

木材の種類と放射性炭素年代測定の結果から、舟は白いオークで作られ、992年から1049年に作られた可能性が70%とされました。この年代は、ウィスコンシン州で土塁状の墳丘が築かれ、トウモロコシ栽培が行われていた後期ウッドランド期に当たります。

火と道具で丸太を舟に加工

丸木舟は、丸太の内側を削って舟形にした船です。トムセン氏らは舟底に焦げた痕跡を確認し、石や貝殻の道具で表面を削った可能性があるとみています。

ホーチャンク・ネーションのジョン・グリーンディア会長は、舟が火を使って加工された可能性に触れ、製作には多くの時間がかかったと述べました。丸太を火で熱して道具で削る方法から、舟の製作工程がうかがえます。

ウィスコンシン・丸木舟調査プロジェクトは2018年に始まり、州内の丸木舟を探して記録しています。調査では舟の寸法や形、使われた木材、年代、保存状態を記録し、比較することを目指しています。舟の3Dモデル作成も目標に含まれ、iPhoneでのスキャンやGoProのタイムラプス撮影を使った制作例があります。

共同で使われた舟と湖の環境

バッドリバー・バンド・オブ・レイクスペリオル・チペワの部族歴史保存担当官ラリー・プルチンスキー氏は、この舟が後で使うために意図的に置かれた可能性を指摘しています。プルチンスキー氏によると、丸木舟は個人の所有物というより、地域の人々が共有し、必要なときに使うものでした。

発見地点は現在、水面下約15フィートですが、考古学者らは約1,000年前には湖岸線に位置していた可能性があるとみています。舟は湖底の堆積物に一部覆われており、トムセン氏は良好な状態で残っていると述べました。

同プロジェクトは、記録した舟の3Dモデルを広く見られるようにすることも目指しています。保存や収蔵、展示に向けた方法の検討も活動目的に含まれます。

湖底に残して保存

ウィスコンシン州の先住民諸国の意向を受け、舟は引き揚げず、発見された湖底に残されます。歴史協会も、水中に置くことが保存に適した方法だとしています。

舟の正確な場所は公表されていません。ダイバーは現場を訪れることができますが、州法により、舟を持ち去ること、傷つけること、移動させること、破壊することは禁止されています。

歴史協会は、バッドリバー・バンドの部族歴史保存担当官プルチンスキー氏と、ホーチャンク・ネーションの元部族歴史保存担当官ビル・クアッケンブッシュ氏に相談しています。