緩衝材を作れる小型ダンボールシュレッダー「段助さん」
出典: thanko.jp

サンコーは、廃棄予定の段ボールを網目状の緩衝材に加工する卓上型シュレッダー「段助さん SCBS25SBK」を10月30日に発売しました。価格は22万8,000円で、最大幅325mm、厚さ6mmまでの段ボールに対応します。

緩衝材を作れる小型ダンボールシュレッダー「段助さん」
出典: thanko.jp

2本のローラーで段ボールを部分的に切断

段ボールを緩衝材に加工する機器は、2本のカッターローラーで段ボールを上下から挟み、部分的に切断して網目状にします。紙を細かく刻む一般的なシュレッダーとは異なり、段ボールの形を残しながら切れ目を入れ、クッション性のある素材を作ります。

緩衝材を作れる小型ダンボールシュレッダー「段助さん」
出典: thanko.jp

投入口に通した段ボールを、サンコーの製品は網目状の緩衝材に加工します。最大幅は325mm、加工速度は約3m/分で、段ボールの材質や厚さ、幅によって速度は変わります。

加工方法や能力は機種によって異なります。フジテックスが扱う別の緩衝材製造機は、段ボールを4×70mmのグリッド状に細断し、2枚重ねで厚さ20mmまで処理できます。完成する緩衝材の幅は100〜450mmに調整でき、縦横に伸縮するタイプや、波形の強さを変えられる機能もあります。

本体サイズと運転条件

段助さんの本体は幅485mm、奥行310mm、高さ250mmで、重量は約32kgです。消費電力は200W、電源はAC100Vで、連続稼働時間は最大30分です。

サンコーは、使用後に1時間以上休ませるよう案内しています。段ボールに付いたホッチキスなどの金具、粘着シールやテープは投入前に取り除く必要があります。

設置場所には、重量に耐えられる平坦で丈夫な面が必要です。移動や設置は2人以上で行い、放熱のため左右と後方に200mm以上の隙間を確保します。詰まりが起きた場合はダイヤルを逆転に切り替えられ、緊急停止ボタンも備えています。

物流現場では小型家電の梱包に活用

SBS東芝ロジスティクスの関西支店は、家電製品を扱う物流センターに段ボールシュレッダーを2021年12月に導入しました。メーカーから届く段ボールの一部を、出荷時の緩衝材として再利用しています。

同支店では、加工した段ボールを電池や電球など小型家電の梱包に使っています。以前はロール紙や新聞紙、プラスチック製エアキャップなどを使用し、ロール紙だけで年間数十万円の購入費がかかっていました。

SBS東芝ロジスティクスは、段ボール由来の緩衝材について、従来の緩衝材と比べて品質や強度に遜色がないとしています。作業後に紙くずを取り除いて日々清掃する運用を続けており、導入後、代替した緩衝材について納品先からのクレームは発生していないと報告しています。

梱包資材を使う事業者で導入を検討

段ボールを緩衝材に再利用する仕組みは、バックヤードに段ボールがたまる小売店、プラスチック製緩衝材の使用を減らしたい通販会社、段ボールの廃棄費用を抑えたい物流会社などで利用が検討されています。廃棄する段ボールを梱包に回すことで、緩衝材の購入や廃棄にかかる費用を減らせる可能性があります。

フジコーポレーションは、通販商品の発送にリサイクル段ボールやエアクッションシートを必要最小限使うほか、仕入れたホイールなどの緩衝材にも段ボールを再利用しています。

サンコーは、購入前に緩衝材の無料サンプルを申し込めるほか、使用中の段ボールを送って加工を試す方法も案内しています。製品には12カ月の保証が付きます。