
ジェレミー・クラークソンが所有するリンカーン、アルファロメオ、ランチアのクラシックカー3台が、11月に競売へ出品されます。いずれも『グランド・ツアー』でクラークソンが運転した車で、最低落札価格は設定されていません。
3台はいずれも番組撮影後にクラークソンが所有
競売を行うIconic Auctioneersによると、3台は番組用に用意され、撮影後にクラークソンの個人コレクションに加わりました。販売理由は、今後の『Clarkson’s Farm』のシーズンで明らかになる見込みです。
出品車は、1978年式リンカーン・コンチネンタル・マークV、1983年式アルファロメオGTV6、1982年式ランチア・モンテカルロ・スパイダーです。
リンカーンは『The Grand Tour Presents: Lochdown』、アルファロメオはシリーズ3第7話、ランチアは番組最終回に登場しました。ランチアは、クラークソンが番組で最後に運転した車です。
リンカーンには作動しなかったNOSを装着
リンカーンは6.6リッターエンジンを搭載し、全長は約5.8メートルです。クラークソン、リチャード・ハモンド、ジェームズ・メイがスコットランドを旅した特別編で使われ、撮影後にクラークソンが所有しました。
撮影中にNOSが取り付けられましたが、必要な補助改造が行われておらず、意図したようには作動しませんでした。車には現在もNOSの装置が残っています。
NOSは、亜酸化窒素をエンジンに噴射して出力を増強する装置です。亜酸化窒素は燃焼時に酸素を供給し、ガソリンの燃焼を促します。気化時に温度が下がるため、吸気温度を下げる作用もあります。そのため、リンカーンに装着された装置は、映画などで描かれる「ニトロ」とは異なる仕組みです。
GTV6はBusso V6を搭載
アルファロメオGTV6は、スコットランドを舞台にした『Well Aged Scotch』でクラークソンが運転しました。搭載する2.5リッターのBusso V6は、エンジン設計者ジュゼッペ・ブッソの名で知られるV6エンジンです。
Busso V6は、バンク角60度のオールアルミ製エンジンです。その系譜には2.5リッター仕様があり、GTV6にも搭載されました。滑らかに回り、高回転まで回る性格や特徴的な排気音でも知られています。
出品車の走行距離は、競売人による登録時点で28,315マイル(約45,568キロ)です。整備は社内で行われ、車検は2027年6月14日まで有効とされています。
モンテカルロは番組最終回のアフリカを走行
ランチア・モンテカルロは、クラークソン、ハモンド、メイの最後の特別編『One for the Road』で、ジンバブエからボツワナにかけて走りました。撮影後、クラークソンが購入し、個人コレクションに加えています。
モンテカルロは、1970年代にフィアットの計画から生まれ、1975年にランチア・ベータ・モンテカルロとして登場したミッドシップ車です。ランチアのベータ系に加わったスポーツモデルで、前輪駆動の他のベータ車とは異なる構成でした。車名は、ランチアがモンテカルロ・ラリーで挙げた勝利にちなむとされています。
車体はロータス・ブルーに塗装され、フェラーリ308のテールライト、4本出しのテールパイプ、ランチア・デルタ・インテグラーレのホイールなどが取り付けられています。モンテカルロをベースにした競技車は、1980年と1981年に世界メーカー選手権の2リッター以下クラスでタイトルを獲得しました。出品車は車検が2027年9月18日まで有効で、整備後は走行可能な状態とされています。










