トルコ中部カッパドキアのギョレメ野外博物館で岩が崩れ、少なくとも2人が死亡、5人が負傷しました。現場では救助活動が続いています。

ギョレメ野外博物館で起きた崩落

崩れたのは、カッパドキア特有の円錐形の岩「妖精の煙突」の一つです。崩落は博物館の入口付近で、現地時間の木曜日午後3時15分ごろに起きました。

ネヴシェヒル県知事のヒュセイン・キョク氏は、がれきの下から犠牲者の遺体が収容されたと述べました。アクン・ギュルレク法相は2人の死亡と5人の負傷を伝え、救助活動が続いているとしました。

ギュルレク法相は、現場にほかの人が取り残されている可能性にも言及しました。現地メディアは、大雨が崩落の引き金となった可能性を報じています。

火山堆積物と侵食が形づくる奇岩

妖精の煙突は、火山活動で積もった火山灰や軽石などの堆積物が固まり、その後の侵食で形づくられます。カッパドキアの地形は、繰り返された噴火による堆積と、後の水や風化による侵食を経てできました。

雨水や地表を流れる水は、斜面や岩の割れ目に沿って柔らかな部分を削ります。周囲の岩が取り除かれるにつれて、柱や円錐、上部に硬い岩を残す塔のような形が現れます。

岩の硬さや固まり方は場所によって異なります。比較的もろい火山堆積物は削られやすく、硬い層や岩塊が下の部分を保護することもあります。こうした違いが地形の残り方に関わります。

崩れやすさを左右する地質の違い

火山灰などが固まった岩石には、硬く結びついた層もあれば、結びつきが弱く侵食されやすい層もあります。妖精の煙突の多くは、比較的弱く固まった堆積物の中で発達します。

斜面の急さや堆積層の厚さ、岩の割れ目、上部にある硬い岩塊も、侵食の進み方や形に影響します。割れ目や硬い部分の位置によって、先のとがった円錐や頂部のある柱など、異なる形が生まれます。

侵食は今も続いており、強い雨や冬の凍結、季節ごとの気温変化が岩に作用します。

救助が続く世界遺産の観光地

ギョレメ野外博物館は、ユネスコの世界遺産に登録されたカッパドキアの観光地にあります。カッパドキアは、火山活動と長期の侵食でできた独特の岩の景観で知られ、世界各地から観光客が訪れます。

崩落の原因調査が進められています。