
5000mAhモデルの出荷を開始
バッファローは、半固体電解質を採用した容量5000mAhのモバイルバッテリー「BMPBSA5000シリーズ」の出荷を始めました。厚さ9.2mm、重さ約122gで、最大出力は20Wです。本体は薄型で、ストラップを兼ねるケーブルと安全性に配慮したセルを備えます。
カラーはアイスブルー、サテンベージュ、シルキーホワイト、メタリックブラックの4色です。全国の家電量販店やECストアなどで順次販売されます。公式ECでの価格は4,190円です。
本体には約23cmのUSB Type-Cケーブルが一体化されています。ケーブルはナイロン編み込みで、根元にネックガードを設けた構造です。スリムなコネクターにより、厚みのあるスマートフォンケースを装着したまま充電できます。
半固体セルが抑える発火リスク
半固体セルは、電解質をゲル状にしたリチウムイオン電池です。バッファローは、釘刺し試験や圧壊試験を行い、物理的な損傷を想定した安全性を確認したとしています。破損時に人体やペットに影響する危険なガスが検出されないことも、国内の専門機関と連携して確認したと発表しました。
液体電解質を使う従来型の電池は、可燃性の有機溶媒を含む場合があります。半固体電池には、液体の割合を抑えたり電解質をゲル化したりする構成があり、液漏れや発火のリスクを低減する技術として位置づけられています。一方、半固体電池にも構成の明確な統一定義はありません。
全固体電池は電解質を固体材料のみで構成するのに対し、半固体電池には固体と液体が共存する構成があります。三井物産戦略研究所は、半固体電池は液系電池より安全性が高い一方、可燃性電解液を含む構成では発火リスクをゼロにできないと評価しています。バッファローの製品も「発火しない」ものではなく、同社はリスクを抑える設計と試験結果を示しています。
持ち運びやすさと使い勝手
5000mAhモデルは、先行発売した容量10000mAhの「BMPBSA10000」に続く製品です。バッファローは、より軽量で持ち運びやすいモデルを求める声を受けて開発したと説明しています。通勤・通学や小さなバッグでの携帯を想定した薄さと軽さを備えます。
20Wの最大出力に対応し、ケーブルを別に持ち歩かずに使えます。カラーは定番色に加え、アイスブルーとサテンベージュを用意しました。バッファローは、青とベージュが社内調査で好評だったとしています。

同じ5000mAhの半固体モデルとして、サンコーも最大20W出力の製品を販売しています。厚さは約1.1cm、重さは約110gで、USB Type-CとUSB Type-Aを合わせて3ポート備えます。バッファロー機は9.2mmの薄さと一体型ケーブルを特徴とし、サンコー機は複数ポートによる同時充電に対応します。
半固体以外の安全設計との違い
発火リスクを抑える方式には、電解質をゲル状にする半固体のほか、正極材にリン酸鉄リチウムを使う方法や、セル・制御回路・筐体を組み合わせて対策する方法があります。それぞれ電池の異なる部分に働きかけるため、半固体セルは電解質の状態を変える方式です。
半固体では、電解質の流動性を下げ、液漏れや気化、短絡後の異常拡大を抑える考え方が示されています。リン酸鉄方式は正極材の性質に着目します。エレコムの独自方式を採用した製品では、セル材料に加えてセパレーターや制御、筐体も安全対策の対象としています。これらはバッファロー製品に搭載された機能ではなく、方式ごとの違いを示す例です。
バッファローは、ゲル状電解質が内部ショート時の熱の広がりを抑え、リチウムデンドライトの成長も抑制すると説明しています。同社は圧壊試験や釘刺し試験に加え、破損時のガスに関する試験も行いました。












