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出典: NASA

DIA報告書に掲載された軌道上の画像

米国防情報局(DIA)は宇宙安全保障に関する報告書を公開し、中国の無人宇宙機を軌道上で撮影した画像を掲載しました。画像は2024年に米企業Maxar Technologiesの衛星が撮影したもので、機体は米宇宙軍の再使用型宇宙機「X-37B」に似た外観をしています。

DIAは報告書の53ページに画像を掲載しました。画像は以前に公開された低解像度のものよりも機体の細部を捉えています。中国の宇宙機は、デルタ翼や大気圏再突入用の耐熱シールド、中央の貨物区画、太陽電池パネルを備えた尾部の延長部分を持つとされています。

X-37Bと同様に、小型の翼と2枚の垂直尾翼があり、ロケットのペイロードフェアリングに収めて打ち上げられます。軌道上では衛星のように飛行し、任務後は大気圏に再突入して滑走路に着陸します。

中国の宇宙機は長期飛行を重ねる

中国の宇宙機は「神龍(シェンロン)」とも呼ばれ、初飛行は2020年でした。最初のミッションは2日間で、2022年の飛行は276日間、2023年12月に始まった飛行は268日間、軌道上にとどまりました。

4回目のミッションは2026年2月7日に始まりました。神龍はこれまでの飛行で軌道上の機動や捕獲・ドッキング、編隊飛行を行い、未確認物体を放出したこともあります。

一方、X-37Bの公表済み最長ミッションは908日間で、2022年11月に終了しました。神龍の276日間の飛行はその約3割にあたります。両機は長期間の軌道飛行を行う点で共通しますが、確認された飛行期間には差があります。

接近運用は保守から情報収集まで用途が広い

ランデブー・近接運用(RPO)は、宇宙空間にある物体を計画した時刻と場所で接近させ、その後、宇宙機を別の物体の近くに一定期間とどめるための軌道操作です。

RPOは、衛星の点検や修理、燃料補給、組み立て、運用期間の延長に利用できます。中国の衛星Shijian-21は、機能停止した測位衛星をロボットアームでつかみ、他の衛星の妨げにならない軌道へ移動させました。

接近運用は、相手の衛星を撮影して搭載機器を調べたり、信号や通信を監視したりする用途にも使えます。同じ機動能力で他国の衛星を損傷させたり、任務を妨げたりする可能性もあり、民生や保守に使う技術と軍事利用の境界は明確ではありません。

X-37Bとの外観の類似

米国のX-37計画は1999年にNASAのプロジェクトとして始まり、その後、米国防総省に引き継がれました。X-37Bは2010年に初めて打ち上げられ、軌道上で機密活動を行える再使用型宇宙機として運用されています。

両機は小型の翼を持ち、ロケットで打ち上げられ、任務後に滑走路へ着陸するという共通点があります。神龍の新しい画像は外形を比較できる情報を増やしましたが、外観の類似だけで機体の技術や任務が同じとは言えません。

DIAは、中国の宇宙機の活動を含め、宇宙領域に関する各国の能力や動向を扱っています。