Cannabis sativa plant (4)
写真: Chmee2 / CC BY 3.0 / Wikimedia Commons

使用頻度と共有意向を調べた学生調査

米国の大学生を対象にした調査では、過去1カ月の大麻使用日数が多い学生ほど、仮想の大麻を他者に分ける割合が低く、他者と一緒に使う頻度も低い傾向が見られました。研究チームは、共有課題の得点と実際の使用状況を照らし合わせ、使用頻度との関係を調べました。

調査には、米北西部の小規模私立大学で心理学の授業を受ける学生が参加しました。過去30日以内に大麻を使ったと回答した100人のうち、共有回答に一貫性がなかった11人を除く89人が分析対象となり、平均年齢は約19歳でした。

学生は、親しい友人や家族から単なる知人まで、親密さの異なる7人を想定し、各人に仮想の大麻をどれだけ分けるかを回答しました。研究者は回答から共有得点を算出し、乾燥大麻、濃縮製品、食用製品を過去30日間に使った日数の合計と比較しました。

使用日数が多い群で共有得点が低下

89人全体では、使用頻度と共有得点に中程度の負の相関がありました。月4製品日以下の46人の平均得点は0.57、4製品日を超える43人では0.46でした。得点は0から1の範囲で、高いほど幅広い相手に多く分ける回答を示します。

使用日数は、他者と一緒に使う頻度とも負の相関があり、共有得点との関連より強い関係が見られました。全体では82%が「常に」または「ほぼ常に」他者と使うと答えましたが、その割合は月4製品日以下の群で93%、4製品日を超える群で70%でした。

友人が持っている大麻を入手すると答えた人の割合は、月4製品日以下の群では61%、それを超える群では35%でした。研究を率いたゴンザガ大学のポール・ロマノウィッチは、使用頻度が高い人ほど他者と使う頻度が低いという結果を挙げ、仮説以上に社会的な使用環境との関連が強かったと述べています。

共有課題と既存のスクリーニング尺度

この研究では、共有課題を使って、大麻を分ける行動と使用状況の関連を調べました。研究チームは、同課題が臨床サンプルでも有効かを今後検討できる可能性に触れています。この学生調査では、大麻使用障害の診断は行っていません。

大麻使用障害のスクリーニングには、8項目の自己記入式尺度CUDIT-Rがあります。過去6カ月の使用頻度や、使用を止められなかった経験、使用に費やした時間、記憶・集中の問題などを尋ね、合計点で評価します。CUDIT-Rでは、8点以上を危険な使用、12点以上を大麻使用障害の可能性があり追加介入を要する水準としています。

若年者の臨床サンプル76人を対象にした研究では、CUDIT-Rと構造化面接による大麻使用障害の評価を比較しました。尺度の内的一貫性はα=0.76で、診断を判別する性能の指標であるROC曲線下面積は0.96でした。この研究は、重度使用の若年者における同尺度の臨床的有用性を報告しています。共有課題は、こうしたスクリーニング尺度とは異なり、分ける意思と使用頻度の結び付きを調べる研究上の指標として扱われています。

濃縮製品の使用差と調査結果の読み方

使用頻度が高い群では、過去1カ月に濃縮大麻を使った人の割合が60%で、低い群の37%を上回りました。濃縮大麻は、大麻草の花穂などにあるトリコームから作られ、ベイプペンやダビングで吸入される製品です。

溶剤を使った濃縮製品のTHC濃度は平均約54〜69%で、80%を超える例も報告されています。溶剤を使わない製法の製品では平均39〜60%とされ、乾燥した大麻草の植物材料より高濃度になり得ます。高濃度のTHCへの曝露は、身体的依存や中毒のリスクを高め、高用量では不安や妄想などが起きやすくなります。

2024年のレビューは、花穂、濃縮製品、食用製品の使用状況や摂取方法、大麻使用障害との関連を比較しました。3種類の製品はいずれも広く使われていますが、利用者の属性や使用方法には違いがあるとしています。また、濃縮製品の使用は、より重い大麻使用障害の結果と関連する可能性があると報告しています。学生調査で見られた濃縮製品の使用差は、共有課題の結果とともに観察された傾向であり、それだけで個人の診断や原因を示すものではありません。