BMIの上昇と認知機能の低下、24年間の追跡研究で関連

米国の50歳を超える成人8,200人以上を24年間追跡した研究で、BMI(体格指数)が高い人ほど、記憶や全般的な認知機能、実行機能の低下が速い傾向が見られました。 実行機能には、集中や計画、作業の整理、感情の調整などが含まれます。
好奇心が、日常をおもしろくする

米国の50歳を超える成人8,200人以上を24年間追跡した研究で、BMI(体格指数)が高い人ほど、記憶や全般的な認知機能、実行機能の低下が速い傾向が見られました。 実行機能には、集中や計画、作業の整理、感情の調整などが含まれます。
65歳以上の米国の高齢者995人を追跡した研究で、昼寝の頻度や意図、長さが認知症の発症リスクと関連していました。毎日またはほとんど毎日昼寝をする人は、昼寝をほとんど、またはまったくしない人に比べ、認知症リスクが48%高くなりました。
英国の大規模コホート研究で、日中に明るい光を浴びる時間が長い人ほど、認知症の発症リスクが低い傾向が確認されました。明るい昼光が認知症を防ぐと証明した結果ではありませんが、日中の光曝露が将来のリスクを捉える指標となる可能性を示しています。

米国の成人18万3,000人超を対象とした11年分の調査では、SNSの利用時間が長い人ほど、抑うつを自己申告する傾向が一貫して見られました。機械学習モデルでは、1日150分を超えるあたりからSNS利用が抑うつの予測に寄与する度合いが高まりました。ただし、この調査は利用が抑うつを引き起こすと証明したものではありません。

社会・行動科学6分野の研究を大規模に追試した国際プロジェクトで、検証した論文の約半数が、元研究と同じ方向の統計的有意差を示しました。一方、追試で得られた効果は元研究より小さい傾向にあり、論文の結論が再現されたかどうかは、判定方法によっても変わりました。

微小プラスチックが人体の組織や臓器から検出され、健康への影響を調べる研究が続いています。一方、化学企業の研究者らが、プラスチック粒子を飲み込んだ場合の体内移行について少なくとも50年前から認識していたことを示す社内文書が見つかりました。 人体への影響をめぐる研究が進むなか、当時の企業内の議論と現在の知見を分けて見る必要があります。
フィンランドで行われた研究では、51人の成人が30分間のサウナ浴を受けた後、血液中を循環する白血球が増えました。途中には短い冷水シャワーが含まれ、調べたすべての種類の白血球で増加が見られました。
フロリダ大学ワートハイム・UFスクリップス研究所の研究チームが、土壌細菌から抗マラリア候補化合物「SPA」を見つけました。培養した血液と肝細胞で、多剤耐性の熱帯熱マラリア原虫を99.9%除去したとされます。原虫の生活環の複数段階に作用する候補として研究が進められています。
壁に背をつけて腰を落とし、一定の姿勢を保つ壁スクワットを週1〜2回続けた人では、8週間の研究期間の終わりにも収縮期血圧の低下が保たれました。週3回続けたグループでは低下幅がさらに大きく、運動をやめたグループでは改善が薄れました。ただし、頻度を減らした場合に保たれた効果は短期間の結果です。
パーキンソン病の成人294人を最長7年間追跡した研究で、身体活動の多い人ほど、思考・記憶と運動症状の悪化が緩やかな傾向が見られました。 週8時間を超えて活動したグループでは、認知機能テストの平均点がほぼ変化しませんでした。 ただし、運動が症状の進行を遅らせたと証明する研究ではなく、活動量と変化の関連を示したものです。

『Aimlabs』を運営するStatespaceの研究チームは、マウスの重量とエイム訓練の上達度との関係を調べた論文を発表しました。マウスを切り替えた9,067人のプレイ記録を分析したところ、変更後の重量帯によって1週間の予測上達度に差があり、最も軽い35〜44gの区分で値が最大でした。

カナダの中年成人を対象とした研究で、超加工食品の摂取量が多い人ほど、MRIで脳の血管に関連する損傷の所見が多い傾向が見られました。自覚症状がない人にも所見が確認されましたが、食事が損傷を引き起こしたと示す結果ではありません。

米国の大学生を対象にした調査では、過去1カ月の大麻使用日数が多い学生ほど、仮想の大麻を他者に分ける割合が低く、他者と一緒に使う頻度も低い傾向が見られました。研究チームは、共有課題の得点と実際の使用状況を照らし合わせ、使用頻度との関係を調べました。

赤身肉に含まれる糖の一種、N-グリコリルノイラミン酸(Neu5Gc)の摂取量が最も多い人は、最も少ない人に比べ、2型糖尿病の発症リスクが63%高いという観察研究の結果が報告されました。研究は約9万人を対象にしており、赤身肉と糖尿病の関連には、体重以外の要因も関わる可能性を示しています。

ケンブリッジ大学の研究チームは、39種の低カロリー甘味料と25種の腸内細菌を使い、培養実験を行いました。甘味料のおよそ4分の3が、少なくとも1種の細菌の増殖に影響しました。

プラスチックは通常の環境では化学的に安定だと考えられてきました。研究チームは、マイクロプラスチックの表面が水と接すると、反応性の高い活性酸素種が自発的に生じると報告しました。発生量は表面の疎水性が高いほど増え、界面の静電気的な性質とも強く関連していました。この仕組みは、微小なプラスチックと生体分子や細胞との相互作用を考える手がかりになります。
英国の家計パネル調査を用いた研究で、ペットと暮らすことが生活満足度を高めるとの推計が示されました。研究チームは、ペットとの暮らしによる満足度の上昇を、1〜7の尺度で3〜4ポイントと推定しています。

19歳の参加者1,332人が怒り顔を見るときの脳活動を解析し、視覚情報の処理パターンから将来の抑うつ症状に関わる指標を作る研究が発表されました。この指標は、臨床症状がなかった参加者の4年後の症状を予測し、人口統計情報や基本的な脳活動を用いる基準モデルを上回りました。

メキシコサンショウウオ(通称アホロートル)は、通り抜ける穴の大きさを見分け、暗闇でも大きい穴を選ぶ傾向を示しました。24匹の幼体を使った実験では、解析対象の22匹すべてに、大きい穴を選ぶ統計的に有意な偏りが見られました。この結果が示すのは穴の大きさを見分ける能力であり、数を数えたり数学的に考えたりする能力ではありません。

加齢に伴って細胞のリサイクル機能「オートファジー」が一律に低下するとは限らず、細胞の種類や性別によって変化の仕方が異なることが、健康な成人を対象にした研究で示されました。70歳を超える成人では、オートファジー活性が高いほど身体機能が低いことと関連し、5人が参加した運動介入では、活性の低下と身体機能の改善が並行して観察されました。
幻覚作用をもたらす量のシロシビンを初めて摂取した健康な成人では、体験中に脳波の不規則さが増し、その変化は後日の心理的洞察やウェルビーイングの向上と関連しました。一方、1か月後に残る脳機能の変化は小さく、研究者は結果の再現が必要だとしています。

米ウィスコンシン大学マディソン校などの研究チームは、腸内細菌が作る代謝物イミダゾールプロピオン酸(ImP)が、アルツハイマー病に関連する脳の変化を促す可能性を報告しました。認知機能に問題のない成人を調査し、遺伝データやマウス、培養細胞を使った実験でも関連を調べています。
ポリエチレンの微粒子への曝露が、マウスの肝臓で脂肪肝に関連する変化を促し、高脂肪の食事と組み合わさると肝障害の指標がさらに悪化したと、研究チームが報告しました。肝臓の脂肪代謝に関わるタンパク質PPARαと、組織修復に関わる遺伝子ANXA2も、変化に関係する候補として挙がっています。
孤独感と社会的孤立の両方を抱える人は、どちらもない人に比べ、50歳時点で精神疾患を経験せずに過ごす期間が短い傾向がありました。英国の成人約27万7,000人を分析した研究では、短縮幅は女性で3.7年、男性で5.8年と推定されました。身体疾患のない期間にも差がありましたが、精神面での差のほうが大きく、生活習慣との関連も孤独感と社会的孤立で異なりました。

食用キノコのタンパク質から得た3種類のペプチドを食塩水に加えると、塩味の評価が高まることを研究チームが示しました。最も大きな変化は70.59%でした。
英サリー大学の研究者らは、ビタミンD補充に関する研究を分析し、D2のサプリメントを摂取した人では血中D3濃度が低下する傾向を報告しました。研究者らは、ビタミンDの摂取量を増やしたい人には、一般にD3を選ぶ方がよいとしています。

イスラエルの研究チームは、過去に食事や生活習慣の臨床試験に参加した成人533人を、介入終了から5〜16年後に調べました。内臓脂肪の量や脳の構造をMRIで測定し、認知機能も検査しています。

日本を含む93カ国を対象にした分析では、人口あたりの猫の数が多い国ほど、国民の幸福度が高い傾向が見られました。所得や医療費、国内総生産(GDP)、猫の数、トキソプラズマの感染率を比較した結果です。

咀嚼音や鼻をすする音、ペンのノック音など、音量が大きくない日常音に怒りや嫌悪、不安、動悸などを感じる状態は「ミソフォニア」と呼ばれます。反応は音の種類だけでなく、場面や音を出した人によっても変わることがあります。