a large black spider sitting on top of a rock
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ドイツ行きの荷物から3,000匹

ペルーの空港で、スーツケースに隠されたタランチュラ3,000匹が押収されました。ドイツ行きの便に搭乗しようとしていたドイツ人2人とポーランド人1人の荷物が、匿名の通報を受けて捜索されました。

ペルーの空港では2024年にも、韓国行きのタランチュラ数百匹を所持した密輸者が摘発されています。また、コロンビアから欧州へ230匹を超えるタランチュラを運ぼうとした事例も報告されています。

ペット市場で高まるクモ類の需要

愛好家はタランチュラの色や大きさ、模様の違いを楽しみ、オンラインの掲示板や通信販売を通じて個体を取引しています。珍しい種や特徴のある個体を集める需要があり、タランチュラのほか、昆虫やサソリもペット市場で扱われています。

クモやサソリのオンライン取引を調べた研究では、2000年から2021年に1,264種のクモ類が売買されました。販売対象の79%はCITES(ワシントン条約)や米国の法執行機関の取引データベースに登録されていませんでした。確認されたタランチュラの種の半数以上がオンラインで販売されていました。

研究チームは、販売個体の約3分の2が野生採集だったと推定しています。色や産地の違いを特徴として売り出す動きもあり、科学的に記載されていない種が取引対象になっている可能性が指摘されています。

野生採集が個体群に及ぼす影響

タランチュラは長寿で繁殖のペースが遅く、野生採集が続くと個体数が回復しにくくなります。生息域が限られる種では、まとまった数の個体が取り除かれると、地域の個体群が環境変化や局所的な消失から立ち直る力が弱まるおそれがあります。

クモ類の多くは特定の地域に分布し、温度や湿度の変化にも影響を受けます。一方、多くの種では個体数や分布の基礎データが乏しく、取引による生態系への影響を評価しにくい状況です。

野生で捕獲された個体の一部は、飼育者に届く前に捕獲時や輸送中に死亡します。小さな幼体が容器や封筒で運ばれる例もあり、輸送中の生存が課題となっています。

国際取引の規制と今後の提案

CITESは、絶滅のおそれのある野生動植物の国際取引を規制する条約です。対象種の取引には附属書に応じた規制があり、附属書IIの種では、輸出が野生個体群に悪影響を及ぼさないと輸出国が判断したうえで許可証を発行します。

現在、CITESが取引を規制するクモは36種で、知られているタランチュラは1,000種を超えます。規制対象外の種に紛れて保護対象種が運ばれたり、規制を避けるため別の種として表示されたりすることも、取締りを難しくしています。

11月下旬にウズベキスタンで始まるCITES締約国会議では、ボリビアとパナマが提案したタランチュラ15種の追加規制が検討される予定です。提案にはボリビアブルーレッグやギアナピンクトゥなどが含まれます。取引されるクモ類の種を特定するための取締機関の訓練や、取引に関する認知向上も課題になっています。