Two tankers with Saudi oil exit Red Sea over weekend, data shows
出典: gcaptain.com

On Peaceの乗組員12人が負傷

パナマ船籍の石油タンカー「On Peace」がホルムズ海峡を航行中に飛来物に当たり、乗組員12人が負傷しました。インド外務省によると、負傷者のうち11人はインド人です。

On Peaceはアフラマックス型タンカーで、乗組員19人のうち17人がインド人でした。インド外務省は、攻撃を実行した主体を公表していません。

負傷者はオマーン当局の支援を受けて船を離れ、医療を受けるためホサブへ搬送されました。インド外務省は商船や船員、民間インフラへの攻撃を停止し、国際水路での航行と通商を早期に回復するよう求めました。

UKMTOの警報が伝える情報

UKMTO(英国海事貿易オペレーション)は、商船と地域の軍事組織をつなぐ連絡窓口です。MSCIOによると、船舶は航行中の位置や針路、速力などを定期的に報告し、必要に応じて不審な活動も伝えます。

UKMTOの警報は、事案の場所や時刻などを簡潔に知らせます。MSCIOによれば、警報に伴い、該当海域の一定範囲にいる船へ電話で早期に注意を促すこともあります。

勧告は、地域の船舶に関係する目撃情報や報告を伝える、警報に続く段階の連絡です。On Peaceの被弾との関連が報じられたのは、10月5日に正体不明のタンカーが飛来物に当たり、機関室で火災が起きたとするUKMTO警報156-26です。

原油輸送の要衝を通る航路

米エネルギー情報局(EIA)によると、ホルムズ海峡を通過した石油の流量は2025年上半期に日量平均2,090万バレルでした。この量は世界の石油・液体燃料消費の約20%、海上取引される石油の約4分の1に相当します。

ホルムズ海峡はペルシャ湾とオマーン湾を結び、大型原油タンカーも通航できる海上輸送路です。EIAによると、海峡が閉鎖された場合、代替ルートだけでは通過する石油の一部しか運べません。

サウジアラビアとアラブ首長国連邦(UAE)のパイプラインには、海峡を迂回するための合計日量約470万バレルの輸送能力があります。UAEは2027年までに、ジェベル・ダンナからフジャイラへ向かう日量150万バレルのパイプライン建設も計画しています。

商船をめぐる攻撃の広がり

UKMTOは10月5日、同海峡周辺の事案について警報を4件、勧告を1件出しました。対象には原油タンカーや液化石油ガス(LPG)タンカーへの攻撃が含まれ、事案の報告対象日は10月3日までさかのぼります。

同じ日には、別の出航中の石油タンカーが正体不明の飛来物に当たったとの警報157-26も出ました。この事案は時間を置いて報告されました。

インド外務省は、相次ぐ攻撃に「深い懸念」を表明しました。商船や船員、民間インフラへの攻撃停止と、国際水路での航行・通商の回復を求めています。