
イーロン・マスク氏は、来年、米国の子ども全員に自身が保有するSpaceX株を1株ずつ贈ると表明しました。対象は18歳未満の子どもで、実現すれば株式の価値は約105億ドル(約1兆7,000億円)に相当します。配布方法などの具体策は公表していません。
1株ずつ贈る計画と対象人数
マスク氏は月曜日、米国の子ども全員にSpaceX株を贈る考えを示しました。米国では2025年7月1日時点で18歳未満の子どもが7,200万人おり、この人数を基にすると、贈与する株式も約7,200万株となります。
SpaceX株の金曜日の終値は1株146.03ドル(約2万3,000円)でした。この価格で計算すると、贈る株式の価値は約105億ドル(約1兆7,000億円)です。
マスク氏はXへの投稿で「今回が最初の多くのうちの一つになる」と述べました。今回の計画の実施時期は来年としています。
保有株と「実質的な持分」の違い
2025年8月のSEC提出書類に記載されたマスク氏の保有株数は約48億株です。未確定の報酬やストックオプションを含めた実質的な持分は64億株で、SpaceXの48.4%に相当します。
「実質的な持分」は、単純な保有株数とは異なる場合があります。米国のSEC規則では、株式の議決権や処分を決める権限を持つ人も、その株式の実質的所有者に含まれます。
また、一定の条件の下で60日以内に株式を取得できる権利も、実質的所有の判断に含まれます。オプションやワラントの行使などが取得手段の例です。
未確定報酬は一律に加算されない
未確定の報酬やオプションが、常に実質的な持分に算入されるわけではありません。SEC規則では、含める株式は権利の内容や取得可能な時期によって異なります。
たとえば、2023年のCano Healthに関するSEC提出書類では、保有株や購入権などを実質的所有株数に含める一方、未確定のストックオプションと制限付き株式ユニットは含めていませんでした。
同書類に記載されたMarlow Hernandez氏の実質的所有株数は2,510万8,418株で、クラスに占める割合は4.68%です。購入権の対象となる株式は計算に含め、未確定報酬は含めない扱いでした。
実施に向けた具体策は未公表
マスク氏は、今後の贈与の対象や時期を明らかにしていません。今回の計画についても、受け取る子どもの確認方法や株式を届ける手順は公表していません。
マスク氏の発言に続き、Anthropicは自社株の5%を新たな公益基金に充てる計画を明らかにしました。











