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Reaperが時速790キロを記録

ジョージア工科大学で航空宇宙工学を学ぶTomas Salvo氏が製作したジェット推進ドローン「Reaper」が、ペイロード1.2キログラムを搭載して時速790キロ(491マイル)に達しました。従来のラジコンジェット機の速度記録とされる時速749.221キロを上回りましたが、今回の飛行はギネス世界記録に認定されていません。

Salvo氏は、満タンの状態で同じ速度を4分間維持でき、時速790キロで約50キロ飛行できると説明しています。機体はレールまたはトラックから発進でき、高度約2,000メートルまで20秒未満で上昇するとしています。

Salvo氏によると、製作したReaperは3機あり、いずれも小型ジェット推進ドローンとして最速です。今後の試験と小規模な改良で、最高速度を時速800キロ超へ引き上げる考えも示しました。

寮で設計・組み立てた機体

Reaperの外殻には特注成形の炭素繊維を使い、内部構造はレーザー加工で製作しました。Salvo氏は寮で機体を設計・組み立て、製作費は約1万3,000ドル(約200万円)でした。

推進には推力250ニュートンのターボジェットエンジンを採用し、排気ノズルをチタン製の3Dプリント部品に交換しました。この変更でエンジンを機体前方に配置し、前部に重りを追加せずに重心を調整したとされています。

JetCatのP250-PROは、吸い込んだ空気を遠心圧縮機で圧縮し、燃焼室で燃料と混ぜて燃焼させる単軸ターボジェットエンジンです。燃焼ガスがタービンと排気ノズルを通って外へ噴出する反作用で推力を生みます。

この方式では、機体が燃焼に使う空気を取り込みます。機体に酸化剤を搭載して燃焼を支えるロケット推進とは異なり、Boom Prizeは空気吸い込み式で、機上に酸化剤やロケット推進装置を搭載しない航空機を対象としています。

ギネス記録と賞金の条件

ラジコンジェット機の公式速度記録は、Niels Herbrich氏らが製作した機体の時速749.221キロです。ギネス世界記録は、200メートルの区間を異なる2方向に飛行して速度を測り、その平均を記録値としました。

記録挑戦では航空機の専門家が飛行を確認し、高速度カメラ機材で速度を計測しました。Herbrich氏は2013年にも時速706.97キロを記録し、後の挑戦で自身の記録を更新しています。

Boom SupersonicのCEO、Blake Scholl氏が提示したBoom Prizeは、賞金75万ドル(約1億2,000万円)と同社株5万ドル(約790万円)相当を合わせた総額80万ドル(約1億3,000万円)です。機体は降下中ではない水平飛行または上昇中に5秒以上マッハ1を超え、無事に着陸する必要があります。

さらに、翼、胴体、エンジン、飛行コンピューターを含む同一の機体を、1日で2回飛行させる条件があります。参加者は個人またはチームで、企業やベンチャーキャピタル、政府資金の支援を受けた人は対象外です。

次の課題は音速突破

Reaperの時速790キロは、Boom Prizeの条件にある時速1,234.8キロを下回ります。Salvo氏は今後の改良で時速800キロを超える目標を示していますが、賞金獲得にはさらに音速を超える飛行が必要です。

Reaperより大きな推力300ニュートンのエンジンを使う「Kingchaser」も、ラジコンジェット機の速度記録を目指しています。Kingchaserは試験飛行で時速273キロを記録しました。製作チームのMach Initiativeは、加速に十分な距離があれば最高時速約885キロに達すると見積もっています。

Mach InitiativeはBoom Prizeに関心を示していますが、チームが米国市民ではないため賞金の対象外です。Reaperは賞金獲得を目指す米国内のプロジェクトです。